お客さんといっても色々な人がいます

スキー場ってのは、結構いろいろな方がやってくるわけです。

使う道具だけ見ても、スキーにスノーボードにソリやら最近はスノースクートとか…それぞれ滑って楽しい環境は異なってきますよね。
あと技術レベル、上級者は急斜面や難しいコンディションを求めることが多いですけど、初級者は広々としたゆるい斜面じゃないと怖いと思いますよね。
これらの人達全員を等しく満足させ得るスキー場はごく一部の規模の大きいところを除いて、そうそうあるもんじゃないです。

私のいるところは、標高差でいえば500mくらいで、リフトも通常運行するのは2本です。
この規模では、特定の得意分野に特化して一点突破的にやるしか生きる道はありません。
捨てるべきは捨てて、力を集中しないとイケません。

かつて、スキーウエアの企画をしていた時、色々なスキーヤーがいる中で「特にこういう人」と対象を設定して、その人向けに作ったものです。
顧客を明確にイメージ出来た時は、出来た製品も結果良くなるものです。
スキー場も同じですね。

ただ、スキー場が地方自治体の持ち物だったりすると…「みんなの意見・声を聞いているのか?!」などと言われることもありますが、私は声になる前に来場者の反応を見ています。
来場して、「さあ!滑るぞ」「今滑っているぞ」という瞬間のお客さんを見なければわかりません。
特にスポーツの現場というのはライブなんです。

役所の方が「アンケートで来場者の声を集めたら…」と、アンケートという形を求めてきたことがありました。
そんなにアンケートしたいなら、役所の窓口対応の良し悪しの判断にでも使ってください(´∀`)ということです。

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