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年末最大のイベント

年末はクリスマス、忘年会、年越しなどなどの一年の大イベントが立て続けに起こるが、
私にとって年末最大のイベントはM1だ。
M1を楽しみに年末を迎え、M1を見終われば来年のM1を楽しみにまた次の一年を迎える。

12月にM1が終わって1か月半ぐらいだが、今からM1が見たくてしょうがない。
それくらい私にとっては大きなイベントになっている。

M1は凄い。
ただの漫才の賞レースではあるけど、M1の楽しみは当日だけではない。
M1の楽しみは夏から始まる。

まず、今年は誰がエントリーするのか。
去年面白かったこの人たちはM1に出るのか。
そういう好きな芸人さんが出場するかチェックの楽しみが8月ぐらいにある。

エントリーが終わると予選シーズンに入る。
他の賞レースだと予選動画の公開はしないことが多いが、M1は違う。
運営の方々が予選動画を一部公開してくれる。
しかも3回戦は全組。

かなりたくさん公開されるから、さすがに全部見るわけにはいかないけど、好きな芸人さんの動画をまず見て、それからネタを見たことが無いような芸人さんの動画も見たりする。
予選動画を見ていく中で、この組決勝に進んでほしいなあと思う組がどんどん増えていく。
決勝への期待がまた高まる。

並行して、次々と予選の結果が発表される。
出場者だけではなく一般向けにも予選結果が公開されるので、それでまた一喜一憂する。
3回戦、準々決勝、準決勝、決勝と上がっていくにつれ、予選結果を見る緊張感も上がってくる。

その結果が全く予想できない。

2022の準々決勝は本当に波乱だった。
絶対上がるだろうと思っていたラストイヤー勢(結成15年以上は出場できないので、ちょうど15年の人達)が、軒並み準々決勝で敗退しているのだ。
準決勝進出者を見た時、予想外過ぎて電車で結果を見てから10駅分ぐらい固まってしまった。本当に予想できない。

決勝進出は、ほぼリアルタイムで結果発表の様子が配信される。
この時は自分が受験の時に番号を探しているような独特な緊張感がある。

決勝進出者が決まれば決勝当日の放送までただ待つだけと思いきや、また大きな楽しみがある。

運営側が公開するM1の動画。
これが毎年凄い。選曲から動画の構成まで全部ツボを押さえてくる。
面白いことをやって客を笑わせる芸人の、真面目で真剣な裏側を映す。
笑わせるために真面目にネタ考えて、ネタ合わせして、え、それってかっこよすぎん…と毎年思ってしまう。
毎年毎年期待したクオリティを超えてくる。

↑これが今年の動画です。ラストイヤー勢にスポットライトが当たっているシーンがかなり好き

そして本番、の前に敗者復活戦。
ここで披露されるネタも本当に面白い。
ただ敗者復活なので、準決勝で敗退してしまった人たちが出る。一組だけが決勝に進出する。
なぜ敗退したか分からないくらい面白い組ばかりなので、
「こんなに敗者復活が面白かったら、決勝はどうなっちゃうの~~!?!」と更に決勝が楽しみになる。

↑今年見て一番笑った令和ロマン

そして遂に本番。
前置きのプロモーションが30分超あるので、そこで毎年ご飯を食べて決勝に備える。
いざ決勝が始まると本当にあっという間に終わる。
決勝を見ている時は、これが終わったら本当に今年のチャンピョンが決まっちゃうんだ…という緊張感もずっとあるけど、毎年ずっと笑っている。
絶対優勝すると思った人も意外と得点が伸びないことも多い。それも面白い。予想できない。

決勝が終わったその後も、M1は終わらない。
終了直後に反省会や打ち上げもある。
本当はフルで見たいけど、次の日にだいたいバイトとか授業があってなかなか見れない。M1の翌日は毎年祝日にしてほしい。

だいたい予選から1週間後ぐらいにはアナザーストーリーがある。
優勝した組に焦点を当てたドキュメンタリーみたいな感じで、これも毎年楽しみ。
チャンピョンが誰かによってアナザーストーリーのテイストも少しずつ違うのも良い。
ウエストランドが「アナザーストーリーがウザイ!」というのも分からなくもないが、それでも私はすごく好き。

今年は「アナザーアナザーストーリー」というアナザーストーリーでもカットされたシーンをYouTubeで見れて、
オイオイ、どれだけ余韻を残してくれるんだよォ~~という気持ちだった。

↑アナザーアナザーストーリーの動画です。アナザーストーリーよりも素材のまま流している感じがよい。帰り道編もあります。

ミーハーなので、毎年M1の決勝か敗者復活で見た組にハマり、その後一年はM1でハマった芸人さんのネタやラジオを見る。
M1後はファイナリストの組がよくテレビに出るようになるから、それも楽しみ。

地味に楽しみにしているのが、ファイナリスト全組がロケに行って、ロケのランキングを出す相席食堂の企画。たぶん例年と一緒なら2月にあるはず。
今年もあるといいな。

そして、夏になり、冒頭に戻る。
もはやM1中心に一年が回っていると言っても過言ではない。
M1がある時代に生きててよかった。

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