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未経験からの飲食店開業物語72

昨日は中板橋万備でISSHIE1日マスターの日でした。
前日は常連さんたちのみの新年会をやりながら仕込み。
当日は13時より仕込みをしてバッチリ準備完了。
2010年1月6日17時。
やきとんB2010年営業開始!!

シーーーーーーーーーーーーーーーン

誰も来ません

まぁいつものことですが。
口開けはお客さん少ないです。
ガラガラッ
「いらっしゃいませ」
「よっ!」
2010年第一号のお客さんはマイミクのKYRIEさんでした。
遠くからわざわざお越しいただいてありがとうございます。
まだまだ実力が伴わず満足してもらえたか不安が残りますが今後も頑張りますのでよろしくご指導ください。

その後常連さんや一見さんなどバラバラっと来店。
マイミクを含む友人も何人もご来店いただいて初日から満員御礼!!
こんなに忙しくなるとは想像しておらず慌てて前日に作っておいた消し炭を追加!追加!!
消し炭とは一度火と点けてから消した炭のことで真新しい炭よりも火が早く点くのです。
しかし炭よりも焼き物のオーダーのほうが上回りてんやわんや
おまけに野菜などは網を使って焼くので幅を取る。
串なら4,5本焼ける幅で野菜をやくため串を焼くスピードが落ちる・・・
そこに追い討ちの追加オーダー
注文伝票は増えるばかり

焦るな。
焦っちゃダメだ。

冷静に深呼吸してオーダーを確認。
今焼き台に乗ってるもの、次に焼くために用意してあるもの、まだ用意してないもの。
座敷用はいくつか焼き台に乗ってるので後回しにしてテーブル席のオーダーを次に焼いてテーブル席のオーダーも1本ずつ焼いて・・・
全てのお客さんのオーダーを均等に行き渡るように頭の中を整理。
そして更に味の薄いものから濃いものへ。
しかしすぐに焼きあがるものを優先して。
いろいろなことを考えながら焼き具合を見つつ・・・・

あ、ヤベ

ちょっとコがしちゃった。
でも許容範囲か。

あ、ヤベ

タンの串焼けて折れちゃったよ・・・
!!
おまけに落ちちゃったし・・・・
焼き直し。
自分で自分の仕事増やしてどうする。

昨日ご来店いただいたマイミクのKYRIEさん、2COさん、ヒデさん、NEWアルマジロさん、masaPさん、さきむらとしゆきさん、バンビさん、そしてそのお連れの方々。
ありがとうございました。
そしてすみませんでした。
知人であるということで勝手に甘えさせてもらいました。
同じ部位でも自分なりに納得した串は他のお客さんに回してちょっと気に入らないけど許容範囲の串は知人の方に出させてもらった物もありました。

知人だから後で謝れば許してもらえるだろ。
そんな甘えがありました。

しかし本来はそれではいけないと気持ちを入れ替えます。
焼き手にとっては何十本、何百本と焼く串の一つ。
しかしお客さんにとってはお金を払って食べるたった一つの串。
一見さんならその一串で店の評価を決めるかもしれない。
悪い評価なら二度と来てもらえないかもしれない。
良い評価なら以後何度も来てもらえるかも知れない。
たった一つの串が1人の常連さんを作るかもしれない。
そしてそれは自分に帰ってくる。
そう考えたら甘えは許されないと思った。
特に自分で店を構えたら余計に。

いい経験をさせてもらいました。

2日間かけて万全と思える仕込みをしましたが多数のご来店で後半は品切れ続出でご迷惑もおかけしました。

俺、まだまだだな。
でも今の自分の実力を認識できたのは大きな収穫でした。
今回の反省点を踏まえてこれからは修行をしよう。

忙しくて大変だったけど楽しい一日でした。

一串入魂!!
この言葉を常に頭に今後も頑張ります。

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