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【ヒト・モノ・カネ】次の時代の経営資源はどう変化していくのか #7

ヒト・モノ・カネという物質的経営資源に加え、あらゆる情報をかき集め、量的追求をしたものが勝つ時代から、ツナガリ・シクミ・シンヨウという無形の経営資源が重要かつ、これまでの経営資源を補完する新しい時代がやってきているという話を、全6回にわたり書きました。今回は、そのまとめとなります。

これまで通り、予防線を張らせてください。
これから述べる論考は、あくまで個人的な考えで、理論として完成されてもいない、いわばまだ妄想の段階です。学術的な裏付けはおろか、十分な検証もしていません。ただの思いつきと言われても文句は言えないです。未熟な内容ということを承知した上で読んでください。

お前だれやねん?って思った方は#1をお読みいただくか、次の超ショート自己紹介を読んでください。

長野県松本市で、henca合同会社という中小企業向けの経営コンサルティングの会社をひとりで経営してます。どんなことやってくれるの?って興味を持った方は弊社Webサイトをご覧ください。

新たな経営資源は、持たざる経営と何が違うのか

#1では、従来の物質的経営資源ヒト・モノ・カネの最大化だけが経営の目的ではない。と述べました。物質的経営資源に頼らなくても、新たな経営資源ツナガリ・シクミ・シンヨウを活用する時代がやってくると考えています。では、物質的経営資源に頼らないとは具体的に何なのか。

その昔、持たざる経営という手法が国内でもてはやされました。

工場や間接部門等、委託できるプロセスを外部化して、つまり固定費を変動費化することで市況変化に対応しやすいよう業務全体を設計する。これは商品在庫を含め資産を圧縮する効果があり、BS(貸借対照表)を軽くすることができます。乱暴に言えば、利益を出しやすい体質になります。そして、この流れは現在も続いていると思います。

自社の強みを見極め、経営資源をそこへ集中し、他の業務プロセスは全てアウトソーシングして、経営をコントロールする。いわゆる選択と集中は、持たざる経営とセットで用いられることが多いです。

しかし、持たざる経営とは基本的には従来の物質的経営資源を前提にした考え方です。ある業務プロセスが内部なのか外部なのかの違いだけで、そのプロセスがはらむリスクを外部化することで経営を身軽にすることが本質です。つまり、トータルのエコシステムで見ると旧来とビジネスが変わったところはありません。持たざる経営はあくまで経営テクニックだと思います。

僕が次の時代に必要だと考えているのは、物質的経営資源に頼らずとも、新たな価値を創造し、新たな顧客を生み出すことで、経済を活性化することです。そのビジネスに必要なアウトソーシング先はツナガリやシンヨウという経営資源となるでしょう。コストダウンやリスク管理という手段ではないはずです。

新たな経営資源の考え方は、持たざる経営とは目的が異なります。利益や環境変化への対応力ではありません。常識に囚われず自由な発想で、無駄なくスマートに、顧客と市場を創造するためにあるのです。

新たな経営資源を獲得するには、どうすれば良いか

このシリーズも終わりを迎えてきました。これまで拙い文章、そして未熟な持論にお付き合いいただいてありがとうございます。なかなか記事が書けず、更新が滞ってしまいすみませんでした。あともう少しで終わります。

最後に、じゃあ新たな経営資源ツナガリ・シクミ・シンヨウってどうやって獲得すればいいのか。これについて書きます。

実はみなさん、新たな経営資源はすでに持っています。多かれ少なかれ持っていますよね?経営資源と認識していないか、当たり前すぎて無意識だっただけだと思います。みなさんのツナガリ・シクミ・シンヨウを書き出したことありますか?

ぜひ、今すぐ書き出してみてください。思いの外、豊富に持っていることがわかると思います。

前回#6で、僕の考える経営資源と企業経営の定義をもう一度、紹介します。

経営資源同士を組み合わせ変換することで価値を生み、世の中に提供することで対価を得て、その対価を経営資源に還元し、さらに価値を提供するサイクルが企業経営であり、世の中をより良くするための重要なドライバーに他ならない。

【ヒト・モノ・カネ】次の時代の経営資源はどう変化していくのか #6

どうでしょうか?先ほど書き出したリストを組み合わせて価値が生まれそうでしょうか?もちろん既存の経営資源と組み合わせても構いません。そして、お客様から得る対価で、新たな経営資源に還元できそうなものはないでしょうか?

僕はまだ駆け出しの経営者なので、きっとみなさんと比べると持っている経営資源は貧しいものでしょう。しかし、貧しいからこそしがらみがなく、フラットな目線で次の時代の到来を見据えることができています。上手くいかないことも世の中には多いですが、めげずに自分のビジョンを信じて前に進みたいと思います。

ここまで読んでくださりありがとうございました。いきなり固いテーマで7回のシリーズを一方的に書いてしまったので読むのが大変だったと思います。ぼんやりと考えていたことを、ひとまず記事に残せたので個人的には満足です。自己満ですみません。

ほんとうは緩いテーマも書きたいので、次はもう少し気軽に読める内容にしたいですね。次回までしばらくお待ちください。

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