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駒場教養クラスでは、1年生の5月に、来年のセンター試験対策の話をしていた

東大生が医学部再受験を考え始めるのはいつかという話です。

駒場教養クラスの人たちは、1年生の5月で、来年のセンター試験の要項取り寄せようとか(まだできてないけど)、高校の調査書請求しようとかいう相談をしていました。
早すぎ。

駒場教養で、教官の話(常勤職につけなくて、バイトで食いつなぐ)や大学院生たちの動向(博士をとっても就職がなくてウロウロしている)を見て、アカデミック系には、暗い未来しかないことがわかってしまったからです。

6月頃、私は出身高校まで出向いて、(またもや)調査書作成の申し込みをしました。高校担任はまだ勤務していたと思うが、会って話はしなかった。助言を聞き入れなかったので、気まずかったからね。

しかし、その年の受験は、結局、やめました。センター出願すらしなかった。教養科目の試験勉強が辛くて、センターまで考えている余裕がなかったからです。スッパリ辞めてしまえばよかったですが。

結局、医学部再受験をやりはじめたのは、それから8年後でした。駒場から本郷に進学し、大学院にも入学して、いよいよ先行きが暗いという見極めがついたのです。
遅すぎ。

私の場合、そもそも、一度、医学部を辞めているので、なおさら、医学部再受験は躊躇したのです。再々受験になってしまうからね。

駒場教養の1年でわかってたことが、良い意味で裏切られないかという期待があったのですが、8年後も、ずっと見通しは暗いままでした。

予想外のことはおこらないし、経済社会事情には慣性があって、数年で、自分の都合の良い方向に変化する(アカデミック人材が重用される)ということはないのです。自分が適応するしかないのです。

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