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医師家系は消滅する

かつて、開業医は世襲だった

90年代までは、親が開業医だったりすると、こどもは私立医学部に進学して医師になることが多かった。名前さえ書けば入れる程度の私立医学部が多数あったのだ。
ところが、今はどうだ。

私立医学部の入試難易度の急上昇

以下の表は、光文社新書「医学部バブル」から引用。
みてのとおり、90年以前は偏差値40程度のFランクだった私立医学部が、今では最低でも62だ。これが理系集団の中での偏差値であることを考慮すると、文系含めた全体での入試偏差値は65を超えるのではないか?
もはや、塾予備校でどうにかなるレベルではない。できない子はどうやっても医師になれないのだ。
医療法人の相続は医師あるいは歯科医師でないとできない。
医療人を相続させたい場合、子の学力が足らなければ、医師を諦めて、歯科医師にさせるケースもあると聞いている。

勤務医師は昔から一代限り

勤務医師の医師家系は滅多にない。病院や客筋など、相続させる資産が存在しないからだ。私立医学部に4000万円払ってまで子を医師にするメリットがない。

医師家系の消滅

遠からず、医師家系は消滅し、医師は一代限りの職業になるだろう。個人が重視される近代社会で、子が親の職業を相続するのはおかしいのだから、これでいいのだ。

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