人に迷惑をかけて生きると人間関係は思いのほか上手くいく
こんにちは!井上ききです。
「人に迷惑をかけてはいけない」とか「甘えてはいけない」という信念、価値観・・・呪縛を持って生きている方は非常に多い。
わたしも長い間、そうやって生きてたな。
人に迷惑をかけそうなことは、そもそも避けて生きてた。上手くできなくて誰かの手をわずらわせるくらいなら、そもそもやらない。
自分ひとりでできる範囲で生きることが上手になっていて、だから、やりたいことはその範囲の中で探す。
だから、やりたいことなんて見つからない(笑)
ときどき見かける子育てしてても、やりたいことをやっているステキなあの人は、いったい何??って思ってた。
いったい、どうなってるの??って。
あれね、誰かにいっぱい甘えて、迷惑をかけてるからできるのね。それに気づいたときは、まービックリだわよ!
最初は、誰かに迷惑をかけて好きなことをするなんて、けしからん!って感じたけど、今ならわかるの。
誰かに迷惑をかけたり、誰かに甘えたりしなければ、やりたい事なんてぜったいにできないってことが。
自分だけでも、一瞬はできるかもしれないけど、ずっとは続かないんだよね。
ところで、なぜこれほどまでに人に迷惑をかけることが怖いんだと思う?
人に頼ることはなぜ怖いんだろう?
甘え上手な人と、甘え下手な人は何が違うんだと思う?
「手伝ってほしい」って言えない理由はなに?
これは「禁止」がかかってるからなの。
「人に迷惑をかけてはいけません」「人に甘えてはいけません」という禁止を握りしめているからです。
幼少期、たとえば妹が生まれて、お母さんは赤ちゃんのお世話に一生懸命になった。たった2歳半のあなたは、甘えたいけれどお母さんが大変そうだから、甘えることをあきらめた。
そして自分に禁止をした。「甘えてはいけない。迷惑をかけてはいけない。お母さんを悲しませるから。お母さんを怒らせちゃうから」と。
こうやって、人に迷惑をかけられないまま大きくなっていくのです。
あなたの場合はどんな体験があって、甘えることを禁止しちゃったのかな?
でもね、いいことを教えちゃうね。人に迷惑をかけずに生きてるつもりのあなたも、確実に誰かに迷惑をかけているの。
人は人に迷惑をかけずに生きることはできないんだよ、知ってた?
今までたくさんの人に迷惑をかけて生きて来たはずなの。あなたのためにたくさんの人が手を煩わせてくれたし、愛を差し出してくれたはず。
もしかするとね、「迷惑をかけてはいけない」と思って生きてるあなたは、多くの方が差し出してくれた愛を、拒んで生きて来た可能性もある。
「いえいえ・・・大丈夫です。自分でできますから」
「いいです、歩けますから」
「大丈夫です。調べればわかります」
「そんなの申し訳ないですから、結構です」
「こんな高価なものいただけません」
遠慮という名の愛の受け取り拒否をしてないかな?
差し出された「応援」や「手助け」「援助」「愛」を断って相手を悲しませているかもしれないの。
誰でも頼ってもらえると自分の存在価値を感じてめちゃんこ嬉しいものです。だから、甘えてくれて素直に頼ってもらえると、好きになっちゃうんだよね。
それはもちろん異性でも同姓でもね。
さて、甘えられない人や迷惑をかけられない人は、もうそのまま生きるしかないのか?
もちろんそんなことはないよ。
少しずつ小さなことから誰かを頼って甘えてみるの。
幼少期に怖い想いや悲しい想いをしたから、そんなに簡単なことではないけれど、1年間くらいリハビリをすれば十分に甘え上手になれますよ。
まずは、わからないことを教えてもらうとか、そんな小さなことから初めてみてね。
「教えてもらいたいことがあるんですけど、いいですか?」って明るく可愛く言ってみて。きっと喜んで教えてもらえるはず。
そして、やがては人間関係が何かと上手くいくようになっていく。
その理由は、相手の役割を奪って悲しい想いをさせることが減って、相手を役立たせるから。