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ツール紹介3 カラーノート

コクヨさんが「白いノートでは書きにくい」子ども達のために、薄い色のついたノートを出してくださいました(≧▽≦)
それも小学生用です!!

「白い紙に黒い文字」だと眩しくて情報がうまく取れなかったり、書く時も過度に疲れてしまう、過敏さのある子達がいます。

そうした子ども達にとって、「白い紙」でないというのはとても重要です。

日常に配られるプリントも、「印刷する際にこれを混ぜてください」と色付きの紙を学校に預けている保護者の方もおられます。

でもこれ、なかなか分かってもらいにくい。
だって、まず「本人が気づきにくい」んです。

感覚というのは、自分と人を比べることがとても難しいです。

もちろん、風邪をひいてにおいがわからなくなったとかのように、
自分の中の変化なら気づけます。
でも、人との比較は本当に難しい。
だから、「なんとなくいらいらする」「なんとなく向かえない」
という状態の理由がそこにあることに気づかず、
「やる気の問題」にしてしまったりされてしまったりしがちです。

ルーズリーフには、私が学生のころから色付きのものがありましたし、
コクヨさんのカラーノートもいわゆる罫線のものは出ていました。

でもね

ここが苦しい子達の中には「罫線までたどり着けない」子がいっぱいいるんです。

色がついていたほうが楽と分かっているケースでも、
手軽に手に入る市販品でそれが選べるようになるのは、
ある程度学年が上がって、あの細い罫線に文字が書けるようになってから
なんです。

たどり着けた子達は
・過敏さがあっても書き続けてきた子
です。
本来の学び以外のところにリソースを使い疲れ切ってしまう日々は、
どんなに大変だったことでしょう。

自分が何に困っているのかもわからないまま、
みんなと同じノートに「書けない」状況が続いた子達は、
罫線にたどりつけません。

「あっこれ書きやすい」と気づいても、
その行間に文字を収めることが難しかったり、
経験を積んでこれなかったことで、過度に時間がかかってしまい、
やっぱり「書くのは苦しい」という状況になることもあります。

もちろん、色付きのノートでも書くことがうまくいかない子はいます。

それでも、「これなら書ける」という子達がいる以上、
ちょっとでも早い段階からこれを手渡してやりたい、
つくづくそう思います。

なので、「小学生用」のカラーノートが出たのは、
とても画期的です。

市販品であることもとても重要です。
選択肢が増えます。

そして、コクヨのように大きな企業が、
「白いノートでは書きにくい子がいる」ということに着目して、
こうして広く情報を届けて下さることの影響力も大きいと思いました。

「できない子」ではなく
「こればあればできる子」と、
社会の見方が変わっていくきっかけに
こうした日常的なアイテムがなってくれるといいなあと
心から願っています(≧▽≦)

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