情報紹介3「読めなくても書けなくても勉強したい」書籍
成人当事者のtoraこと智が、子ども時代からの自分の思いを綴った一冊です(≧▽≦)
「読めない」「書けない」という状況やそれに伴う理不尽な体験、その中でもがいてきた当事者の思いが詰まっています。
彼から子ども時代の話を聞いたとき、「これはたくさんの人に知ってもらわなくてはいけない話だ」と思いました。
支援者が聞くにはつらい話だったけど。
それまでの「当事者の話」というのは、「困難はあったけど学びを手放さず乗り越えて成功した今がある」人達のものがほとんどでした。
本当は、「学びを諦めてしまった」人の方が圧倒的に多いはず。
でも、そうした人たちの声はなかなか表に出てこない。
自分の困難を知らないまま暮らしている人も少なくないだろう。
まさにさとるは「学びをあきらめ」「自分の困難を知らず」もがきながら生きてきていました。
彼の声こそ、聴かなくてはいけない。
そう思ったんです。
だから智に「あなたの体験をたくさんの人にしってもらいたい」と話しました。
子ども達は、自分の状況や気持ちをうまく言葉にすることができません。
ですから、どうかこうした当事者の声に耳を傾けていただければと思います。
今もたくさんの教室で、かつての「サトル」と同じような思いに追い詰められている子がいます。
でも、今は「方法がある」んです。
早く気づいて、本人にあった手立てにつなげてほしい。
見過ごすことの罪の重さも含めて、支援に関わる方にはぜひ読んでいただきたいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?