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わかる、できる、伝えられる、ように… 「教室の中の視覚支援 」場所・時間・活動を構造化しよう

学びしかない!!
敬愛する青木先生の単著です!!

青木先生に初めてお会いしたのは、2011年の12月のATACだったかな。
その後、何度もお話を聞く機会に恵まれ、
その都度、目から鱗がダダ漏れ状態・・・。

自分がしてきたことのはずなのに、
何も見えていなかった現実を突きつけられて、
毎回、反省の嵐です。

圧倒的な知識と厚い実践に基づく説得力しかないお話を
全く知識のない自分にもわかりやすく、
ぐいぐい引き込まれる構成と話術で伝えてくださる、
青木先生には、本当に尊敬しかないです。

そして、青木先生のお話を聞いた後はいつも、
「もしかしたらあの子もそうかも」
「そこに気づいていなかった」
「だったらできることがあるかも」
と、早く教室に帰ってあの子に会いたいという思いが湧いてきます。

何とかこの子の力になりたいと願っていても、
方法が見えないときは、本当に苦しい。
何をやってもダメなように感じてしまうこともありますよね。
私自身、
「どうしたらいいのよ!!」
と、車の中で泣きながら叫んだことが、何度もありました。

「よかれ」と思って取り組んでいるのに、
何も好転しないように見える時は、

子どもも苦しい、
支援者も苦しい。

どうしても「こんなに頑張っているのにどうして」と、
子どもの側の問題にしてしまいそうになります。

でも、それはちがう。

青木先生のお話を聞くたびに、
「自分には見えいなかったものがある」
と気付かされます。

そこにずっとあった事実

なのに、見えていなかった、見ようとしていなかった。
そのせいで、子どもも私も苦しかったことに気付かされます。

たくさんのヒントをいただきました。
そして、何回聞いても、その度にハッとさせられる体験を重ねています。

この仕事をしていると、毎年のように新しい出会いがあります。
初めましての子どもたちとのスタートは、いつも手探りで、
私のような行き当たりばったりな人間は、
その都度、悩む日々が続きます。

いつ頃からか、
そんなふうに悩んだり行き詰まった時は、
青木先生に相談したらなんと言われるかな
と考えるようになりました。

脳内青木先生(バーチャル)は、
あくまで私の理解できた範囲でしかもちろん答えてくれないのですが、
それでも、「1人では見えなかった事実」に気づかせてくださいます。
私にとって、
「青木先生なら何て言われるだろう」
と考えること自体が、
とても大切な日常のプロセスになっています。

とはいえ、青木先生の深くて厚い洞察力には遠く及ばないので、
手がかりになるものが欲しいなと、ずっと思っていました。

ということで、この本です!!
(本の紹介を書くつもりで書き始めたのに、
青木先生愛を語り始めたら止まらなくなってしまいました・・・)
お待たせしました(^◇^;)

そんな尊敬しかない青木先生の単著。
これは自分にとってバイブルになると確信して読み始めて、
想像以上の内容にノックアウトされてます。

青木先生のご講演で聞いたことがある子どもたちのお話がたくさん出てきて、実際の子どもたちの姿の動画が、自分の中で自動再生されながら読み進めました。

具体事例が満載で、シンプルな構成、
テーマごとに簡潔に平易な言葉で語られる内容。
とにかく
「読みやすい」
「わかりやすい」

それでいて、
・支援者がわかっていないといけないこと
・支援者が陥りやすい間違い
が、切れ味鋭く胸に迫ります。
つまり、
・自分たちは何をしないといけないのか
・自分たちにできることがある

ことに気付かされます。

ただでさえわかりやすい文章で語ってくださっている上に、
各テーマの最後には、
そのテーマへの明確な答えが簡潔に、
本当に驚くほど簡潔な言葉でまとめられていて、
読者である我々が「ここで掴まなくてはいけないポイント」に
辿り着ける仕組みもあって、
ありがたいことこの上ない。

ああ、読者である私たちも、今、青木先生に支援していただいている

と感じながら読みました。

はじめにに書かれている
「学び手は常に正しい」
という言葉を、どれだけ肝に銘じられるかだなと、
個人的には感じています。

子ども達が「自分でできる」ためのプロセス。
「自分でできる」が支えるものの大切さ。
それを意図した、環境調整の重要性。

事例を通じてわかりやすく語ってくださっていますが、
どの子にとっても大切なことばかりです。

そして、竹内先生のイラストが、
より内容をわかりやすくしてくださいます。

青木先生のお話に画伯のイラスト
鉄板のコンビネーション!!

間違いなく、名著です!!
子ども達の支援に関わる方には全員読んでほしい!!

井上的には、
「脳内青木先生(バーチャル)との会話が弾みそうだ」という喜びも(⌒▽⌒)
悩んだ時にはこの本を読みながら、
自分に見えていない大切な事実を探っていきたいと思います。

皆様もぜひ!!




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