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アプリ紹介54「札算」


筆算ができるアプリです(⌒▽⌒)

実はあちこちで喋っているように、
「書きに困難があっても、計算だけは手書き」
という子は結構います。

それは計算が移動しながら考えたり数字
入れたりしないといけないため、
デジタルとあまり相性が良くないというか、
入力して解決しようとすると、どうしても煩瑣になってしまって、
何を考えていたのかわからなくなってしまうからだと思うんですよね。

だから、用紙の方をデジタル化した下地教材を作ったりしてきたわけですが、
今回、「これならいけそう」と思いました。

そもそも「筆算のアプリ」というと、
式を入れると筆算の形で答えてくれるとか、
入力できるけど、補助計算を書いとくところがないから難しいものとか、
そんなのが多かった気がするんですが、これはちょっと毛色が違います。

「札算」の名前そのままに、数字の「札」を置いていきながら計算するんです。

たし算の場合

上のスペースに繰り上がった1の札を置いていくので、
問題なく取り組めます。
こんな感じ。

これだと、かなり負担がなくて、書くよりクリアでわかりやすい。


引き算

繰り下がって数が減るのは簡単にできる。
繰り下がった10を書けないのがちょっと痛いけど、
その場であればなんとか暗算で行ける範囲かな。
できれば「10」の札があると完璧なんだけど。

こんな感じ

バツしたら10繰り下がってくることが保持できる子であれば、有効。

掛け算

いやこれ、思ったよりずっと使える。
「くり上がりが書けないからなー」とか思ってたけど、
小さく書くんじゃなくて、そのままどんと入れてしまえばいい。
で、次の桁を計算しているときに、その繰り上がった数のふだも足して、
上から置き直す感じ。
文章で書くとわかりにくいけど、見てもらうとわかると思う。

こんな感じ

いやこれ、相当いい!!


入力ではなく、「札」を置いていく感じなのもシンプルでわかりやすい。
上に違う数の札を重ねて上書きできるのもいい。

これなら
・書くとぐちゃぐちゃになる
・でも入力だと混乱する
子に良さそう!!

そしてこのアプリ、開発者算のコメントが素敵なんですよ!!
以下、ストアから転載


■ 作った動機 ■

筆算の仕組みは理解しているのに、字を書くのに30分とかかかるために、答案だけ見ると「筆算が理解できていないと思われている」子どもがいることを知りました

筆算の仕組みを理解することが目的であれば、字を書くことは主眼ではないはず、ということで、数字のカードをドラッグすることで計算プロセスを理解するアプリです

(解答は判定されません、あくまで解いた過程を残すノートの代わりです)

筆算ができるようになって、自信がつく子どもが増えたら嬉しいです


めっちゃ嬉しくなってきません?
この方は書きの困難を持つ子達のことを知って、
このアプリを作ってくださったんですね。

ただただありがたいです(T . T)

操作もシンプル。
子どもたちの思考のスピードをじゃなしない。

本当に良いものだと思いました(⌒▽⌒)

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