情報紹介11「教室マルトリートメント
川上先生の新刊。全ての教師が読まなくてはいけない本だと思います。
予約していた川上先生の新刊。
連休中にゆっくり読もうと思っていたんですが・・・
読み始めたら止まりませんでした。
書かれている場面は、実際私もたくさん目にしてきたものですし、自分自身の姿にも重なります。
現場におられる川上先生だからこそ語れる、リアルな場面の持つ根深い課題。そこに気付けずにいる我々の現状、追い詰められる子どもたち。
本の中でも出てきましたが、「熱心な無理解者にこそ追い詰められる」という佐々木雅美先生のお話。初めて伺った時は衝撃的でしたが、そうした目線で学校や子どもたちの周辺を見直した時、「ああ、このことをおっしゃっていたんだな」とたくさんのことに気付かされました。見ていたけど見えていなかったことの罪もたくさん感じました。
この本からも、あの時と同じ衝撃を受けています。
見ていたのに見えていなかったことの罪深さ。その先にある、子どもたちの負った傷。「学校」という場が無意識にそれを許してきていなかったか。いろんな思いが浮かびます。
リアルであるからこそ、現場にいる自分達が読むと辛さも感じますが、川上先生はそこに追い込まれてしまう教師の側の置かれた現状の苦しさにも目を向けてくださっています。「あれもこれも最優先」に、思わず「そうなんだよなあ」と天を仰いでしまいました。もちろん、だからと言って教室マルトリートメントが許されるわけではありませんが。
子どもたちの前で「笑顔で機嫌のいい先生」でいられるよう、自分自身を見つめ直していきたいと思います。
なので連休中にもう一度読みます。
この本は学校で子どもたちに関わる人が全員読んでおかないといけないものだと思います。
まだ読んでおられない方は、ぜひ手に取っていただきたいです。
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