時代に取り残されるということ
うちのオフィスの近くにいつもいるバイクタクシーのおっちゃん。
タクシーアプリを使いこなせないためかずっと昔と変わらぬスタイルで客待ちをし続けています。
でも、僕が前を通る時にいない時が一度もないくらいずっとおっちゃんは前を通りかかる僕に声をかけ続けています。
僕以外も歩いて前を通る人にはおっちゃんは全て声をかけ続けていますし、そして、みんな僕と同じく誰も乗ろうとしないどころか、おっちゃんの目の前でタクシーアプリを使ってバイクやタクシーに乗車していきます。
そんな彼の姿を見ていつも思うのは、時代に取り残されるとこういう風になるんだなということです。別におっちゃんがこの数年努力を怠っていたせいではなく、ただ単にベトナム国内でタクシーアプリというサービスが一気に普及したことに対しておっちゃんが取り残されたというだけのことです。
大きく産業構造などが変わってその変化に取り残された人たちや企業と言うのは時代や産業や姿こそ違えど、このおっちゃんとほぼ同じような状態になっているんだと思います。
時代から完全に取り残されてしまうと、今までのお客さんにいくら呼びかけてもみんな新しいテクノロジーや技術の製品やサービスの方を向いていて、ただ虚しく叫び続けているという状態です。
この姿を見るたびに僕は自分たちのビジネスが本当に今のお客様の求めるサービスになっているのであろうか?
と自問自答しております。
弊社も配ってお客様の為にと言う言葉をスローガンに掲げている企業は少なくないと思います。ただお客様にのためにと思えば思うほど時代の変化にしっかりとついていかないといけないというのも事実だと思います。しかも、テクノロジーの発展によりこんな変化が立った数年で起きてしまうわけですから。
経営者は常に時代の変化を読み取らないといけないとはよく言われる話ですが、この姿を見るたびに実感する今日この頃です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?