インタビューが跳ねているStudio Voiceの時代があった。『日本凡人伝』『ノンフィクション宣言』のことなど。
清水正己という人、知ってますか?
僕の「日本人凡人伝」は、1980年代、当時の流行通信社の「スタジオボイス」(編集長・佐山一郎)に連載されていた。その雑誌のデザイナーが清水正己で、若者だと思っていたらその後、売れっ子になって活躍していまや古希になっている。
清水のデザイン展が集大成として表参道のスパイラルで開かれている。4月2日まで 無料
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『明日のジョー』の原作者・梶原一騎が暴行事件を起こし逮捕され、また重病にもなった。その梶原を石神井公園近くの自宅に訪ねたインタビュー「明後日のジョー」のレイアウトも清水の担当でした。
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清水は『日本凡人伝』の単行本の装幀もやっている。
もう一つ、僕はすっかり忘れていたが、1988年に文藝春秋で刊行した『ノンフィクション宣言』の装幀もやっていた。それも忘れていたが、そもそもこの本の中身もすっかり忘れていた。沢木耕太郎と対談したことだけは憶えていたが。
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🟡僕はいつも“人生は偶然の必然に満ちている”と語りますが、今回もその出来事が起こりました。
講談社の石井克尚君から、ニューヨークにいる『ライカでグッとバイ』の著書青木富貴子が帰国している、お会いしますか? と連絡があったのは清水のパーティーへ行く日でした。青木富貴子は『幸福の黄色ハンカチ』の原作者ピート・ハミルと結婚したばかりのころに僕と対談している。その対談が『ノンフィクション宣言』に収載されていたのです。
写真(その部分を一挙掲載)
なかなかいい感じの対話です。
青木富貴子は僕より2歳下。ピート,ハミルが3年前に亡くなり、このほど『アローン・アゲインー最愛の夫ピート・ハミルをなくして』(表紙・写真)を新潮社から上梓したので帰国したようだ。
◎清水正巳のパーティー案内は机の書類のヤマに隠れているのを偶然に発見、おゆき坊と表参道に食事に行くついでに覗いて見ようか、ぐらいの気持ちでした。青木富貴子と結びつくとは思ってもいなかった。いまこうして『ノンフィクション宣言』を読み返しています。
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