衆院補欠選挙は、自民党エラーと“左翼バネ”という旧体制の構図。

衆院補選は、東京、島根、長崎、いずれも立憲民主党が当選した。自民党がエラーするといわゆる“左翼バネ”がはたらくという現象は旧社会党時代以来の伝統的なパターンです。

 江東区は、立憲優勢のなか維新の金澤ゆいは2位につけていたが最後に3位と抜かれてしまいました。格闘家の須藤元気に負けた事実は、昨年まで維新に吹いていた風が減速したわけで、浮動票頼みのあり方への反省材料となります。本来なら維新が獲得するはずの無党派層の票が無所属(前・立憲)須藤元気と保守党の飯島陽に奪われた結果は深刻に受け止めなければいけない。写真
 なお乙武さんは4位。小池知事が応援に入ったのに神通力の衰えは隠しようがない。

 岸田首相はこの島根の惨敗の結果、解散はできません。9月の総裁選までズレ込みます。その際に誰が総裁選の目玉になるのか見当もつきません。世論は石破さんですが党内の支持がないのでなかなか難しい。自民党は総裁候補をもはや選ぶ活力すらない。写真

 立憲民主党に吹いている風は、あくまでも自民党のエラーによるものです。しかし何も決められない自民党はエラーを続けるので、立憲は96議席から衆院選150議席に大躍進と予想され、自民党は200議席を割ります。旧体制同士の不毛な主導権争いをどうストップさせられるか、維新の存在は鍵になるでしょう。

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