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ビジネスコンテスト参加体験記

オンラインプログラム
留学学年:2年
学部:医学部
期間:2021/8/17-21
プログラム:International Business Contest
氏名:一松小百合

はじめに、いわゆる「留学」ではなく、あくまで私が個人的に参加したオンラインの国際ビジコンの体験記であること、ご了承ください。
International Business Contest は、日中韓に支部を持つ学生団体OVALが主催する、オンライン×英語のビジネスコンテストです。企業企画の一般的なビジコンと違って、学生だけで企画されたプログラムというのが新鮮で、また参加者である中韓の大学生と英語で交流できるのが最大の魅力でした!

・参加動機
中高生の頃から、海外ドラマや洋楽に目がなく、英語が好きでした。大学に入り、コロナの感染拡大による自粛がきっかけでDMM英会話を始めたことで、スピーキングに対する苦手意識も克服され、2年生になった頃には外国人と交流したいという気持ちでいっぱいでした。しかしコロナによる海外渡航制限によって海外旅行もリアルな留学も出来ず、2ヶ月強の夏休みを持て余してしまいそうと途方に暮れていた時に、OVALで活動していた千葉医の友人に、IBCに参加してみない?と誘われました。ビジネスについては何の知識もありませんでしたが、中韓のリアルな大学生と英語で話せることに大変魅力に感じ、参加しました。

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・詳細
8/9,10に、Pre IBCという国内のIBC参加者と共に日本語でビジコンの練習をする機会を経たのち(これもオンラインでした!)、8/17-21にIBC本番を迎えました。IBC本番では、日本、中国、韓国からの参加者1人ずつ、合わせて3人で1グループとなり、合計20グループがそれぞれテーマに沿ったビジネスプランを考えます。五日間、10:00-12:00と14:00-18:00は義務参加でプラニングとプレゼンテーション準備を行います。20:00-22:00の準備は任意で、グループでさらなるプラニングが必要と判断した場合に行う形です。初日のグループ初顔合わせから始まり、ビジネスプランの考案に取り掛かります。途中で3日目のお昼に、今回のビジコンの開催国である韓国の起業家の方から考案中のビジネスプランについてコンサルティングをしていただく機会があり、そこで修正を加えたのち、ビジネスプランを提出します。4日目はプレゼンの練習を行い、最終日の5日目にはそれぞれのグループがプレゼンでビジネスプランの発表をしました。最後に、20グループの中から優秀なビジネスプランを提案したグループが3位まで発表され、1位のグループには賞金が贈られます。

・IBCを経ての感想
高校で経済について真面目に勉強したこともなく、医学部生である私は、ビジネスの知識が全くないため参加には漠然とした不安を感じていましたが、その心配は杞憂に終わりました。事前に、国内において日本語で先にビジコン(先に紹介したPre IBC)を経験してビジコンに対する知識をつけた上で本番のIBCに臨めるように、OVALの学生さんがプログラムを組んでくださっており、初対面の人といきなりビジネスアイデアを出し合い、折り合いをつけつつその詳細を決めていく過程にすぐに慣れることができました。また、他のIBCに参加していた学生も、経済学部生でも1,2年生のまだほとんどビジネスを勉強していない学生であったり、英語系学部に在籍している学生だったりと、ビジネスの知識はほとんどありませんでした。自分だけ何も知らないという疎外感は一切なく、グループメンバー皆でhandbookを見ながら、一生懸命取り組む雰囲気で、とても楽しめました。そして、IBC で得たビジネスの知識・tipsは大変興味深く、自分の教養として将来役に立つだろうと思います。
また、IBCを経て、普段医学部で出会う友人や先輩方とまた違ったベクトルで大変優秀で意欲的な学生に出会う事が出来たのは、私にとって刺激的でした。大学の勉強に留まらず、別のビジコンや模擬国連をはじめとした様々なプログラムに参加している学生、帰国子女でもないのに非常に高い英語能力を持ち合わせている学生、どの学生も私にはとてもキラキラとして見えました。IBCを通じて、私ももっと意欲と広い視野を持てる人間になりたい、英語をもっと上手になりたい、と思うようになり、IBCへの参加は非常に自分にとって有益な経験だったと感じています。
そして、何よりも感謝しているのは、IBC本番で一緒だった中韓のグループメンバーの女子二人と出会えたことです。二人とも、非常に話しやすく明るい女子で、5日間を通して本当に仲良くなることができました。IBCの期間中から、それぞれの経歴や育ちの話をする中で、日中韓の様々な違いについてたくさん話をしました。韓国の教育がdiscussion/presentationベースの非常に優れたものであること、中国ではInstagram, googleと言った世界中で主要となっているインターネットサービスの利用が認められていないことなど、知識でしか知らなかったことを実感できましたし、それぞれの経歴や家族の話から、その国の現状を垣間見る事が出来ました。特に中国の友達は、上海の大学生であり、その生活の快適さや豊かさ、利便性には全く差を感じませんでしたが、その父親は地方の貧しい村から上京したという話、公共の場で絶対に政府への不満を口にしてはいけない話等々をしてくれ、中国の地方都市間の貧富の差や共産主義の闇を感じました。二人とは、IBC期間中に連絡先を交換し、今でも連絡を取り合う仲です。この関係をこれからも大事にしていきたいと思っています。留学をした事がなかった私にとって初めての外国人の友達ができたこと、そしてその二人との会話から沢山世界について学べたことは人生の財産となりました。
私たちのグループの成績は大して良くありませんでしたし、賞金獲得は夢物語でしたが、そんなことはなんのその!ビジネスに触れられた以上に、最高の国際交流の機会になりました!
がっつり英語で話して、海外の友達をゲットしたい皆様は、是非年二回開催されるIBCに参加してみてください!

参考URL:
https://www.oval-japan-official.org/oibc%E3%81%A8%E3%81%AF

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