留学体験記 (4) in タイ

【留学プログラム】Global Health Education Program(G-HEP) 2018
【留学期間】2018年8月25日(土)~9月3日(月)
【氏名】飯村太朗 医学部4年(留学当時)

【参加のきっかけと感想】
友人からの紹介で本プログラムを知り、高齢社会のトップランナーたる日本の医学生として他国が直面している高齢化問題に取り組んでみるのは良い経験になるかも?何か日本でも活かせるアイディアがつかめるかも?と思い応募しました。
現地では公衆衛生大学院での講義に始まり医療政策を立案する行政官や地域の病院の医療者、村のナースプラクティショナーやケアを受ける高齢者まで様々な人々と交流し、マクロからミクロまで俯瞰的にタイが抱える高齢化問題について学びました。
日本からの参加メンバーだけでも博士課程の院生や海外の学生、現役の官僚に大学教員、とバラエティに富んでおり、不慣れな英語でのディスカッションやプレゼンテーションに苦労もありましたが、本当に刺激的で実りある時間を過ごすことができました。
プログラムを通じて出会った人たちとは帰国後も折に触れて連絡を取り合っており、人とのつながりも含めて私にとっての大きな財産です。

【プログラム詳細】日本医療政策機構より抜粋
https://hgpi.org/events/ghe2018_1.html

本プログラムでは、日本とタイの学生・若手人材が両国で共通の高齢化にともなう健康課題に着目し、プログラムにおける学びと互いの知見を共有し、タイにおける喫緊の課題に対して革新的な保健政策またはビジネスによる解決策を提案することで、未来のグローバルヘルスにおけるリーダーとしての個人の役割や責任について考えるきっかけとすることを目指しました。

プログラム初日(東京開催)では、タイにおける文化や社会的な高齢化にともなう健康課題への取り組みについて、実際の活動をもとにした課題や視点、そして現場必要となるコミュニケーションについて実践を交えながら学ぶとともに、アジア・太平洋地域における人口動態の変化や医療人材の変化がどのような影響や潮流についてミクロおよびマクロな知識を身に着けました。

タイに移動しマヒドン大学とチュラロンコーン大学の学生が加わり、日本における高齢化対策を現地の学生と共有するとともに、タイの医療制度や高齢化へ向けた取り組みを講義とフィールドワークを通して学びました。フィールドワークでは、バンコクだけでなくタイ東北地方(イサーン)最大の都市であるナコーンラーチャシーマーに行き、コミュニティーヘルスセンターや病院でのプライマリケアの取り組みを学ぶとともに、高齢者の住宅を実際に訪問し、高齢者介護の課題について家族や介護者から聞き取りを実施しました。

最終日には、学びの集大成として参加者がタイの高齢化に伴う最も重大な課題を選定し、その課題解決のためのビジネス・システムの革新的なアイディアや、保健政策の改善案を提示しました。

参加者:
医学、薬学、歯学、看護学といった医療系のバックグラウンドだけでなく農学、栄養学や経済学の専門性を有する11名の若手人材。


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