デレマスととりあえず適切な距離をとった話
松山久美子Pのしたためたnoteを読んで共感ポイントがいくつもあったので何か書いてみんとするなり。
まあ便乗ってやつです。
私はまさに「同病相憐れむ奴」でしたが、今はモバマスは長いことログインしてないし、デレステは一度アンインストールして、今は観賞用としてとりあえずインストールしてあるって感じです。
イベントを熱心に走ることはなくなりましたし、情報も熱心に追ってはいません。SSRの実装メンツだけ確認するような8割引退状態です。
私は矢口美羽Pです。……でした。
こう名乗ると便乗した気持ちを分かってくれる人もいるんじゃないかと思うんですが、というのも松山久美子さんと矢口美羽は、本田未央ちゃんを含めた「サンセットノスタルジー」というユニットを組んでいます。
noteの中でも少し触れられていましたが、デレステの方ではほぼ触れられることのない「なかば葬られたユニット」です。
それだけでなく矢口美羽と松山久美子さんは似たような境遇で、矢口美羽もまたボイスなし出番なし新規カードなしのないないづくし。
不幸合戦みたいになるんでアレですけど、美羽の方が出番という意味では少ないんじゃないかな。なにせデレステで実装されているSR4枚はすべてモバの焼き直し、更に限定ガチャですらない恒常ガチャ産。
おまけに、美羽には一度もイベント経験がないんです。一度もです。
せめてスシローやキャラバンには出してくれんか……と思っていましたが、私が熱心にデレステをやっている間、ついにその望みは叶うことはありませんでした。
SSRも遅かった。恒常2周目とか始まった時には運営はアホなんか?と思いました。本気で嫌になったのってその頃でした。
声なしアイドルのSSRよりも、人気のある声ありの子たちの二周目を優先させるなんて、そんなの声なしはいらないって言われたようなもんだ、とずいぶん拗ねました。
美羽は結局、パッションの最後の一人としてSSRが実装されました。でも最後にヘレンさんが来たので、大トリにすらなれずそれもなんか美羽らしいなとか思って笑えたりして。
モバの方でも、2019年8月31日の「お屋敷セレクション」を最後に新規カードの実装はありません。
デレステでのSSR実装が2020年8月10日なので、もうそろそろ丸2年新規カードが来てないってことになりますね。
私は正直デレステから入った身なので、10年という長い年月を費やしてはいません。
なのであのnoteの方とは重みが違うだろうなあと思いつつ、それでも美羽のSSR実装があるまで、最後の方はずっと「早く誰か介錯してくれ」と思っていました。
ボイスもない、したがって曲がない、出番がない、モバでの出番もない、グッズも出ない、情報の更新がない。
総選挙、全力で走っても50位以内にすら入れない。姿が見えない。手ごたえがない。必死でイラストを描いて布教しても、仲間内で回るだけで外に回っている気がしない。バズるようなものを生み出せない自分が悪いのかと思ってしまう。努力が足りない。もっと何かできることがあるんじゃないかと思いながら必死に投票して、結果は圏外。
私が本気で走った期間なんかたかが知れてますが、それでもかなりキツかった。
何がキツいかって、美羽の何がダメなのかって考えてしまうこと。
わかってるんですよ。彼女の個性であるダジャレも、高垣楓という最強のシンデレラが持つ個性の一つで、ギャップを含めた魅力に昇華されていて敵わない。
ダジャレといったら楓さんを思い浮かべる人はいても、矢口美羽を思い浮かべる人なんかそうそういない。
14歳組にはもっと強い個性がある子がごろごろいるし、後発の子たちのような目を引く見た目もない。
あと、美羽の身長が何センチか知ってます?150センチなんです。ギリギリU149に入れない身長です。あと1センチ低かったら、U149に出演させてもらえたのかな。なんでU150にしてくれなかったんだ、くそう。
サンセットノスタルジーは過去のユニットになり果てたし、はぴ☆かむを推そうにも今井加奈ちゃんにはビビッドカラーエイジがある。
取っ掛かりがない。詰んでいる。
松山久美子さんと同じです。美羽の持つ個性は、全部他のアイドルで代用が可能なんです。
それでも私は美羽の黒髪が好きで、お団子が好きで、Pに話してくれる時に敬語でちゃんと礼儀正しいところも、友達とメールしたりお喋りしたりするのが好きな社交的なところも、「お客さんに笑顔になってほしい」からダジャレを選んだズレてるところも、本人が至って大真面目なところも、その肝心のダジャレがつまんないところも、ダジャレだけじゃなくて「パフォーマンスで笑顔にしたい」ってダンスに真剣に取り組んだところ、自分が笑顔にならないとファンを笑顔にできないからって自分がちゃんと楽しもうとしているところ、笑顔がたまらなくかわいいところ、全部好きなんですよ。
一つだって欠けてたら美羽じゃなくて、全部誰かで代用が可能でも、全部持ってるのは美羽しかいないんです。
でもその複合的な魅力をわかってもらうのってすごく難しくて、ニッチで、刺さらない人が大多数なのもわかりすぎるほどわかるんですよ。
どう布教したらいいのかわからない。好きなポイントはたくさんあるのに、「ポイント」すぎて面として紹介できない。辛かったです。そうできない自分の能力の低さが。
でも、布教ってPの役目なんだろうか。結局運営がどっかしら個性を、特徴を押し出してくれなければ、印象的なエピソード付きで紹介なんかできやしない。
出番がないからエピソードを紹介できない。エピソードを紹介できなくて人気が出ないから出番がない。その負のループから抜け出すには結局何かのきっかけでバズるしかないけど、バズらせるための「わかりやすい個性」がそもそもない。
闇でした。どうしたら美羽に人気が出るのかわからなかった。
私にできることなんかなかった。
それでも、私がやめたらこの子を推す人が一人減る。貴重なPが減る。そう思ってやめられなかったけど。
私の場合はSSRの実装がきっかけで、そこから距離を置きました。
パッション最後の一人。おそらく次にSSRが実装されることがあっても、また年単位で待つことになる。
総選挙もボイス付与の側面が薄れて上がるのは難しい。ボイスオーディションも狭き門。
待っていても、望むようなことは起きない。
そう自然と思えて、思い切ってアンインストールしました。
たぶん、満足しちゃったんでしょうね。というか、満足するならそこしかなかったんです。
私はずっと、「私が応援しているうちに報われてほしい」と思って、続けていたんですが。
今は、「私が見ていないところで良いから、いつか報われてほしい」と思っています。
諦めです。逃亡です。でもそれでいいと思っています。
だって私にできることなんかもう残ってないんですから。
こう思えるようになるまではずっと、「早く介錯してくれ」と思っていました。
もし彼女たちが生身の人間だったら、10年なんて月日の間にきっとどこかで限界がきて、自ら引退するということもあったでしょうけど、彼女たちは不死の肉体と精神を持つ二次元の偶像です。
それゆえに「いつか報われる」という可能性を持っていて、実際報われた子も大勢いる。
別の視点で見れば、彼女たちは自ら退くことができない。
更新もなく、停滞したままでも、ずっとそこにいることができる。
それって死んでいるのと何が違うのか。一番辛い時にそう思っていました。
だったらいっそ終わらせてほしい。終わらせられるのは運営だけで、もう構造上シンデレラガールズは詰んでいて、下にいる子たちはずっと上がれないんだから。
でも運営が介錯をする時はおそらく来ないと思います。
声なしアイドルを推すPたちがどんなに苦しんでいて、切り捨てることを望んでいたとしても、結果として残るのは「運営は声なしアイドルを切り捨てた」という事実だけで、それはどう転んでも醜聞になるでしょうから。
それに、まだあきらめていないPがいる限りは、切り捨てなんかできっこないです。
まだ花開く可能性のある、境界にいるようなアイドルたちがいる限りは。
結局は自分で退き際を決めるしかないと思っています。
私はたまたまそれが成功しましたけど、10年も愛している人は難しいだろうなあ……と思います。でもどうか苦しむ時間が短いように祈っています。
まあ結局今も新規SSRの情報は追ってるしシンデレラコレクションの美羽だけのカラーと柄が気になって再インストールしたし完全引退できないんですけどね~!!
何か奇跡が起こって美羽の歌声が聴ける日がこないかな。
待っていればいつか来るかもと、距離を置いた今は穏やかにそう思っています。
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