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Creative Organized Technology(創造性組織工学)とは何か

 Creative Organized Technologyとは、How to innovate. − イノベーションを生み出す方法と創造的な組織マネジメントの方法を指す。 創始者は故 糸川英夫博士で、ロケット開発後の1967年に組織工学研究所というシンクタンクを設立し、Creative Organized Technology(創造性組織工学)を、企業経営、新商品開発、他国のコンサル、各プロジェクトなどで実践し、体系をまとめたものだ。

 1968年に開催された創造性組織工学研究会セミナーの内容がテープに記録されインターネットにUpされているため、糸川英夫博士の講義を直接聞くことができる。

1968​.​06​.​26 第1回 創造性組織工学研究会セミナー(84分)
1968​.​06​.​26 第2回 創造性組織工学研究会セミナー(93分)
1968​.​06​.​26 第3回 創造性組織工学研究会セミナー(46分)

 Creative Organized Technology の全貌は、1993年にライフワークの集大成『創造性組織工学講座』(プレジデント社)として発売されている。(ちなみに、205ページの「オルターナティブを発見するチャート」は、私が描いたもの)

 Creative Organized Technologyとは、人類への貢献や画期的な技術革新に活用するだけでなく、世の中を、地域を、会社を、商品を、サービスを、自らの仕事を、4つの創造性(mini-c、little-c、Pro-c、Big-C)で、少しでもよくしようとする人たちすべてが活用できる最強のポータブルスキルです。

4つの創造性とポジショニング

 Big-C:社会を変える⾰新的な創造性
 Pro-c:専⾨分野での創造性
 little-c:しっかりとした貢献がある⽇常的な創造性
 mini-c:学習プロセスの⼀部である個⼈内の創造性

 「数式のないシステム工学」という呼び方は、米国をルーツとするシステム工学の日本版というイメージで、文系の知識が役立つことから、学校教育に馴染みやすい名称という位置づけ。
 「Creative Organized Technology」という呼び方は、ダイバーシティープロジェクトに役立つことから、実務に馴染みやすい名称という位置づけ。
 糸川英夫博士は 「Creative Organized Technology」
の日本語名である「創造性組織工学」という名称が長いため、省略し「組織工学」と呼んでいた。しかし、組織工学は再生医療のTissue engineeringを指すため、混同しやすく、ここでは使っていない。

Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。