見出し画像

なにが役者の生き方か

ある声優さんからとても素敵な考えがきて忘れないように残しておきます。
私の見解も含まれていますが参考になれば

「落語とは何か?」。柳家小三治が師匠の小さんに言われたのは「本人の了見で話すことだ」と至って簡単な言葉でした。

稽古で毎度繰り返し求めてるのは単純に「本人そのもので演る」次々に現れる「本人」を即座に掴める生き方を常にしていろ、という事


朝日新聞「折々のことば」で先日目に留まったのがドイツ文学者丘沢静也の『息苦しい秩序ではなく、呼吸している無秩序。それが人間というものだよ』―人間というものは、整った完全な存在ではなく、いつもなにがしかの傷を抱え、ミスもしょっちゅう犯す。

そうしたブレを「排除すべきブザマなもの」と考えるのではなく、それに「片目をつぶる」ところからユーモアを孕んだ余白も生まれてくる―とコラムの解説が続きます。

立川談志の『やっちゃいけない、という事をやってしまう、その人間の「業」を肯定するのが落語だ』の言葉に通じるものがあります。   

「本人の了見」になるためには、そこを恐れず、そうした生き方をするしかない訳で、それを組織の効率を下げる無駄と考え、失敗を許さず、組織にとって「都合良く美味しい人材」になるよう求める社会との闘いにもなってきます。

何がアナタを役者にするのか?

そこをよく考えて生きよう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?