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助産学生が思うこと#004

はっきり言ってね…
 男にできることなんか何もないよ
 せいぜい水でも買いに走って…背中をさするぐらいなんだから
 はっきり言って ヒマなのよ男は
 でも立ち会ってあげなさい
 命がけで苦しんで子どもを産む奥さんの顔を見てさ
 自分の無力さを噛みしめてきなさい。
 家族のためにもっと頑張らなきゃって気持ちになるからさ…


『コウノドリ』第9巻、「出産予定日」で、男性会社員の上司(男性)が言っている。

子どもを産むのは女性。
男性にできることはない。(ほとんど)

立ち会いの是非を説いているわけではなく
立ち会いの効果を言うわけでもない。

ただ
「自分には何もできることがないから」と
自分のパートナーを腫れ物を扱うように避ける,とか
「自分より、君(パートナー)の方が分かるでしょ」と
サポートを遠慮するとか
そういうのは、ちょっと違うと思う。

妊娠中も、お産の後も、育児中も
お母さん1人でできる,なんてことは絶対にない。

「自分には何もできないから」という気持ちが、
妊娠中から、ずっと続いた場合
それは、その後も、パートナーに言葉・態度となって現れると思う。

「家族のために頑張らなきゃ」という気持ちは
お母さんも,お父さんも同じことで、違いはないと思うけど
その方向性を見て欲しい、と思う。

「自分には何もできないから、家族のために、仕事を頑張ろう」という気持ちは、とても良いと思う。
でも、それが
お母さんに育児を任せっきりにするとか
夜遅くに帰るとか
そういう方向になっていったら、「家族のために」はなっていないと思う。

その方向性を、ちょっと見直すチャンスとしても
立ち会い出産があるのかな、とも思っている。

「はっきり言ってね…
 男にできることなんか何もないよ
 せいぜい水でも買いに走って…背中をさするぐらいなんだから
 はっきり言って ヒマなのよ男は
 でも立ち会ってあげなさい
 命がけで苦しんで子どもを産む奥さんの顔を見てさ
 自分の無力さを噛みしめてきなさい。
 家族のためにもっと頑張らなきゃって気持ちになるからさ…」

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