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実家はぬるま湯だ


窓から入ってくる光で目が覚める。

今日は母からスパイスカレー作りを頼まれていた。

起きてカレー作り

全然美味しそうに見えないけどスパイスカレー。

もう何年も作っているdancyuのレシピ。

辛いけどクセになると家族から好評で帰省したらいつも作る

シャキシャキと切ったり炒めたりグツグツという音に耳を澄ませたり。

五感が心地いい。

ふと思い立って、うかたまのレシピでおやつも作ってみた。

りんごとさつまいもの重ね焼き

こちらもシャキシャキしてて切っていて楽しい。

りんごはつまみ食いもできて楽しいな。
シナモンの香りもほんわかする

クラムを上からかけて焼いた。

焼きあがったのでコーヒーを淹れておやつの時間。

子供部屋に向かって「おーい!」と呼んでも妹たちは無反応

おやつって言わないとダメだよと母に指摘され、「おやつだよ!」と言ってみる

0.5秒で3人の妹の返事が返ってきた。

重ね焼きを見て、「ぶなしめじをお皿に入れたのかと思った」と次女に言われてそれにしか見えなくなってしまった

クラムのサクサク感、りんごとさつまいものホクホク感がたまらない

そこにバターが絡みとても好きな味だ

「見た目はアレだけど美味しいね!」と妹

あっという間に食べ終えて、次は書き初め大会が始まる。

妹の冬休みの宿題の書き初めに便乗して私も書き初めを書いた。

昨年は「猪突猛猛猛猛進」にしたら、自宅ロケの時にいろんな人に突っ込んでもらえて嬉しかったので今年も少し工夫をしたい

悩んだ結果、「九十九転百起」

何もいい案が思いつかなかった

やっぱり書き直すかなと思ったらもうこの長い紙がないとのこと。

仕方ないので今年はこれを飾る

「一喜一憂しない」

いいか?いちいち心を動かされるな?
嬉しくても悲しくてもだぞ?とめちゃくちゃ誓って書いた

私の真似をして、三女が書き初め

TG=third girlってことらしい…
いや、どういうこと。


ゴールキーパーをやっている父も楽しそうに書いていた

書き初めまで少年みたいだ

ここでまた大島の思い出話。

「やっぱり計画しなくてもどうにかなったな!」と喜ぶ父。「いやいや、どうにかしたんだよ」とムッとする私に

スーマーさんの「人生いきあたりばったり」を父がご機嫌に歌う。

いきあたり〜ばったり〜いきあたり〜ばったりよ〜♪

あきれて反論を諦める。

外は雪が降っていた。白い雪に囲まれた実家、とても綺麗。

四女と三女が喜んで雪だるまを作っていた。

四女は小学5年生なのでワンパクなのはわかる。高1の三女も雪だるま、作るんだとびっくりしてしまった。

すっかりイマドキの子になって、もうそういうことはしないのかと思っていたのでなんだか安心した。

寒くてリビングにきたみそと遊ぶ。

相変わらず、飼い猫が懐かない…

「みそがこの世の終わりみたいな顔してるぞ!」と父に馬鹿にされる。

父にみそを取られた。

その後に妹がみそを抱っこしたら、「みそがお父さんの匂いになってる!かわいそ!」と妹に言われていて笑ってしまった

また編み物をして、映画「プール」を見る。

そういえば、母がいい💩出たら流さないでトイレまで父を連れてって自慢してるとニコニコ言ってきた

それをみた父が食欲なくなってみんながメインおかず食べられる割合が多くなると喜んでいたので,本当に変わっているのは父ではなく母なのかもしれない

お風呂に入って夕ご飯。

今日はすき焼き。甘くておいしい

後半はお豆腐が甘いすきやきの汁を吸ってとてもおいしい

昨日の夜が寒かった!と散々私が文句を言ったので父が寝袋で寝てくれることになった。

父はだんだん丸くなり、段々と肩身が狭くなっている

ちょっと前まで稀に見る亭主関白だったのに今は母に、アレやってこれやってと指示されるとちゃんと動くようになっていた。

妹にアレとってとか、これやってと言われるのも構ってもらえて嬉しいようだ

ほっこりしたお休みをすごした。

そういえば夜中、 私が寒すぎて寝ている小5の妹に抱きついたら、「ヤメテヨ!」ドンっ!と蹴られた。

「あっごめん…」と謝ると、「ん?あ!ねーねだったのね。お父さんかと思った。ごめんね、蹴っちゃって」と急いで謝ってきた。 

お父さんかと思ったは流石に笑った

四姉妹のうち、上3人にはめちゃくちゃ厳しくして散々な反抗期を体験してきたから一番下は甘々に育てていたはずなのに。

やっぱり父は肩身が狭いなと少し笑ってしまった。

部屋に篭ってずっと仕事をしている次女、そっけなくてむかつく三女、わんぱくな四女、肩身が狭い父、常に干し野菜作っている母。

私が東京でひとりぼっちで暮らしている時も、ここでは賑やかな日常が流れているのだろうか。

そんなことを考えたら、ここが羨ましくて私も一緒に住みたくなってきた。帰りたくなかった。

実家ってなんなんだろう。実家から通っていた高校生の時は早く一人暮らしがしたくて仕方なかったのに、いざ一人で暮らしてみると実に寂しい。別に実家にいたって東京の家にいたってやることは何も変わらないのに。

実家はぬるま湯だ。実家のお風呂は46℃くらいあってとても熱いけど