いのちびとメルマガ(113号)
『小さな優しさ』
(いのちびと2021.1号より)
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コロナ禍当時、ある電車内でのことです。
マスクをしない人が乗車して席に座ります。「何、こいつ」「マスクしろよ」と、周りの人(私も)は、沈黙と痛い目線です。
すると、前に座っていた園児が一言。
「おじさん、私のマスクつかっていいよ。もう一つあるから」。「ありがとう。おじさん、忘れちゃってね」と、小さなマスクを口に。みんな、ほのぼの~。大人ではできません!
ある日、私の自宅の修理を大工さんにお願いしました。
七十歳近くの大ベテランさんが、マスク姿で一日仕事です。私は「「どうぞ、マスクをとって作業してください」と話すと、笑顔で一言。「大丈夫です。私は、みなさんが安心して住んでもらえるようにと仕事をしていますので」。その姿が、心の人間国宝に感じました。
どんな時代でも、必要なものは「小さな優しさ」ですね。おじさんも、心したいと思います。
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