2025年までにCDレンタルは終わってしまうかもしれない
怪文書的ではありますが、タイトルのとおりです。
関連として前にかいた記事!を置いときます。
そして、結構タイトルで勘違いされやすいですが蔦屋(新潟のフランチャイズ)がレンタル事業から撤退するみたいです。
この記事自体はTSUTAYA全体がCDのレンタルをやめるということではないのですが、地元や近くで起こってることを総合すると、レンタル、特に音源のレンタル自体が急激縮小する可能性はかなりあるかと思います。
その根拠となる事象をいろいろまとめてみようかなと思います。ちなみにわたしは福島県在住で、いわきと郡山のTSUTAYAをよく利用しています。
1.,両親にSpotify&Amazon Primeを勧めたら一切レンタル屋に行かなくなった。そもそもわたしも借りたCDをSpotifyで聞いている
これはわたしの具体的な事象なのですが、両親にサブスクを勧めたところ、レンタル屋に行かなくなりました。あと母世代もYouTubeとかは使えるので、聞くだけならYouTubeなんかでも事足りるみたいです。
そもそもなんですが、CDを自身の端末、例えば車で聞けるようにする!っていうような場合、当たり前ですが欲しいCDをレンタル屋で探す→借りる(複数枚割り引きがある場合は他のCDも探す)→PCを起動し取り込む→iPod等に入れる→返す というのが一連の流れです。
まず、目的のCDを探すので一苦労だと思います。私なんかは結構なれてますがそれでも目的の音源を探すにはやっぱりちょっと迷います。
DJする音源はレンタルで借りたものですが、車用に導入したiPodに曲を入れるか?となると入れずに運用してます。
なので、CDを取り込むという行為はDJをするためくらいにしか使いません。
音楽が比較的広めに好きな私でこうなので、あんま聞かない人はもっとCDに馴染みは薄くなってくると思います。
2.ダウンロード販売しないコンテンツはそもそもCD購入する層が厚い
ダウンロード販売がないコンテンツ・・・というと具体的にはジャニーズと一部のアイドルが例に挙げられます。
この2つのコンテンツのファン層を考えると、まあCDに特典も多く(ライブ応募権や映像メディアetc...)あるので、CDを買う方針になるかと思います。
DJとして借りる・・・のはそもそもTSUTAYAの利用層としては人数的に多くはないでしょうし。曲を一応聴いときたいぐらいなら動画サイトでも視聴くらいはできる。
これも相まってダウンロード販売でしか手に入らない音源ってのはあまり割合が多くなくなってきました。よって下記の値段の高騰も含めて、カップリング曲がいらなかったりアルバムじゃなければDL販売で事足りる、になってきたのは確かです。アルバムも全曲いるか?というと全員がそうではありませんし、全曲絶対聞きたい!ってなればそれこそ特典付きのディスク購入を選択することも珍しくないと思うので・・・
3.レンタル料金が急に高騰している。
レンタル全盛期は10枚1000円とかのフェアもあり、地元のTSUTAYAとかでも30枚レベルで借りるとかなりの割引率でした。(これは店舗にもよる)
今だと1枚で300-400円、まとめ借りで10枚2200円とかそのくらいで、あとはセールもやらなくなりました。
つまり採算が取れなくなってる分野になってる可能性がとても高いです。確かに、レンタル用CD自体が購入CDの4-5倍するということでもあるので、レンタルが100円で元をとるにはたぶん数百回は借りられなくてはなりません。
チャートの上位に来るようなバンドのアルバムとかならその回数を達成できるでしょうが、おそらく特に地方のマニアックなレンタル店でニッチなジャンル・・・になるとたぶん赤字の分野な気はします。
4.棚面積が急に狭くなっている
CDの棚面積ですが、体感3年前(わたしがDJはじめたあたり)に比べて半分になりました。アニソンDJとして集めときたい今期曲・・・とかも前は各音源3枚くらいはあったものの、各種1枚に。
そして、分野の分け方も正直大味になりました。JPOP、RockはJPOPに統一されたところも多く、アニメ、声優、ボカロetc...が同じ棚に統一されました。ちょっと昔のCDはDiscasや大きいお店に戻されるのか、目的のCDが探せることのほうが少なくなりました。
5.全国でレンタル落ちCDを大量・破格に売っている
最近インターネットで全国のDJさんとつながることも多いんですが、地域やジャンルにかかわらずレンタル落ちCDを大量に買ってきた!という報告を聞きます。また、アルバムレベルでも1枚100円~1000円からとかなり破格です。
おそらく各店舗が在庫を大量にさばき始めているということになります。
つまり、かなりの地方都市でレンタルを廃止もしくは急縮しようという動きがあると考えられます。おそらく大きめの店舗にメディアが集中する流れは起きるでしょう。
6.地元で2番めに大きなTSUTAYAのCDレンタルコーナーがなくなった。
一応東北でも大きめの市に住んでいるのですが、市で2番目に品ぞろえの良かったTSUTAYAがBDやコミックレンタルは継続しているもののCDレンタルを廃止しました。
結構急でした。一応は市で一番大きいTSUTAYAではまだレンタルをやってますが、これで実質人口30万人に対しCDレンタルをしているTSUTAYAが1店舗になった、という状態です。
そして一番大きなTSUTAYAを経営しているところが蔦屋書店と似た路線を歩んでいる。
おそらくここに在庫を集中させたとなればすぐにレンタルがなくなることはない、としてもおそらく今後、
1県にCDレンタルが可能な店舗が1-3になる地域も増えるかと思います。
7.県で一番大きなTSUTAYAを経営してるところの方針が蔦屋書店と似てる&東日本の多くのTSUTAYAは蔦屋書店ベース。
一応福島県で一番面積の大きいTSUTAYAを経営しているところはカテゴリー的には「書店」(みどり書房)でして、ざっくりいうと新潟のトップカルチャーにかなり方針が似ています。力を入れている分野もかなり似てます。(書籍文具)
なので、もしかすると、隣県である新潟のこの動きをみてCDレンタルをとりやめる可能性は十分にあるかもしれません。
ちなみにお隣宮城県でも書店のなかに店舗を持っていることが多いです。(ヤマト屋書店、そして蔦屋書店・・・)
蔦屋書店はさりげに東日本でもかなりの店舗数を持ってるので、おそらくこのCDレンタル撤退の影響も大きいでしょう。
これらのことから、おそらくレンタルCD自体がいわゆるややニッチな分野になりつつあり、これから縮小することは覚悟しなければなりません。
3年前と比べてCDレンタルを扱っている店舗、および扱っている店舗が半分になっている、という感覚なので、よほどの革命が起きないかぎり、私の予想ではさらに3年後、2025年にはレンタルCD自体が都市部とDiscasだけになってもおかしくないかと思います。一応覚悟はしておいたほうがいいかと思います。(特にDJや取り込みで音楽を聴いている方々)
一言だけ。
マジで、CDレンタルはできるうちにしておいたほうがいいかと思います。
以上、社会人になってからCDレンタルヘビーユーザーなINOMUSICAでした。
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