DJ前にRekordboxでやっとくといいこと(出撃準備)

あんまり私DJやること多くはないし前線の人ほどはうまいわけではないんですけど、たまーにあったりMIX録るときなんかにやってることをなんとなーく整理してみます。お役に立てばいいかな?と。

まず私のプレイスタイルについて。VJと一緒にオファー受けることも多く、使いたい小ネタもためてるので、基本的には決め打ち、短めセトリ作って数曲アドリブ、みたいなスタイルでやってます。

「ストイックに耳で聞いてDJ!Syncやクォンタイズは事故りやすいからやめとけ!」と言われることもありますが、本番ではリラックスしてプレイしたいのでSync、クォンタイズ、オートループ、Pad Effectなどはなるべく使えるものは使ってます。検索と関連で引く派なのでフォルダは汚いです。

私がレコボユーザーなのでSeratoやTraktorは分かりませんが、これやっとくと便利な気がするー的な記事です。取り込み等の流れからポイントを説明します。

1.取り込みと事前音量調整(iTunes等)

私はiTunesで取り込んでますがここはお好みのソフトでいいと思います。

iTunesで取り込む場合、音質設定間違えると「音質悪くない?」って言われるので注意して下さい。

MP3なら256kbpsまたは320kbps、AACならiTunes Plus(256kbps)で取り込むのがおすすめです。

192kbpsで高音質とか書いてありますがもっと高音質じゃないとクラブには対応できないらしいです。

MP3のほうがDJソフト変えてからの汎用性は大きいですがAACのほうがややファイル形式が音質の割に小さくなるらしいです。お好みで。


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取り込んだあとですがまあこのままRekordboxに行ってもいいんですが一工夫。

私がやってることなんですが、「MP3Gainで音量を調整する」「iTunes ふりかけで読みがなを振る」「ジャケットを設定する」「ジャンルをざっくりでもいいから書いとく」ですね。

これだけで結構DJ中の楽さが変わってきます。

・MP3Gain
やると音量下がることもありますが、個人的にこれやってからレコボで解析とかのほうが音量が一定してるんでリスニングの時間が減って楽です。
普段聴くときもびっくりせずにすみます。
タグ的なもので音量調整するんで音量は後で戻せます。(これでも一部の音源は後で耳で聴いてゲイン調整することにはなりますが)

赤い曲は音割れするってことなので適正な値を探してみてください。

AAC派の人はAACGainってのもあります。


ただし、もうすでにRekordboxで解析済みだよーって人はRekordboxのAutoGainの設定によってミスマッチ起きてしまうので、絶対にこれやるときはMP3Gainを先にかけるようにしてください。


・iTunesふりかけ
ふりがなで仮名を自動で振ってくれます。漢字ムズイやつとかがひらがなでも引けるようになります。


・ジャケット
なくてもいいですがあるとアニメが思い出せたりするんで便利です。色やイメージでつないだりヒントにもなるかも…

昔はBroadWayってソフト使ってましたが最近うまく動作しなかったんで今はAmazonで探して設定してます。

・ジャンル
ジャンルもレコボに表記できます。
なのでソートしてリスト作ったりが楽になります!VOCALOIDとかアニメとかざっくりでいいので自分でつけとくとあとが楽です。

2.自動解析(ノーマル/ダイナミック)

前もなんかのnoteかブログかで書いたんですけど、

Rekordboxには「ノーマル解析」「ダイナミック解析」があります。

ざっくりいうと、

ノーマル解析

◯常に一定のテンポで解析してくれます。

◯EDMみたいな打ち込み音楽に向いてます。「Hotel Moonside(デレマス、速水奏)」とか「Open Your Eyes(亜咲花)」とか「Genesis(STEREO DIVE FOUNDATION)」みたいな音の強い曲、EDM既存のジャンルに近いものだと解析精度が高いです。

◯変なBPM吐くことはダイナミックよりは少ないです。(たまに変になることもある)

×可変BPMに弱いです

×生演奏のようにBPMが一定じゃない(人間のテンポは一定に見えてサビでちょっと早くなるみたいなことある)ような音楽、ようは生演奏要素の強いロックやライブ音源に弱い

ダイナミック解析

◯可変のBPMに対応できる(可変といっても途中で音楽のBPM大きく変わる「咲かせや咲かせ(EGOIST)」「アオクナレ(ライブレボルト)」「アンチテーゼ・エスケイプ(上坂すみれ)」等に対応できるわけではないです。対応できる曲もあるけど←勘違いされやすい)

◯打ち込まない系ロックに強い(CrowSong(ガルデモ)あたりは私はダイナミックのほうが好きです)

◯曲の途中でサビでかすかに上がるパターンに強い(サビでBPM5くらい上がるとかたまーにあります)

×たまにギター激しいところとかで変なBPM吐くことある(岸田教団&明星ロケッツとかRaise a Suirenの一部の曲とか・・・)

×Sync事故が起こりやすい(ようはSync/クォンタイズの影響を良くも悪くも多大に受けます)

なので、プレイスタイルとジャンルによって使い分けが必要です。(わたしは曲によってしっくり来る方を使い分けてます)

耳で合わせる、Syncを使わない、EDM系が多い→BPMが可変でも対応できるのでノーマルをおすすめ

B2Bが多い→BPM変わりまくると相手DJが目で合わせるタイプの場合めっちゃ煩わしく感じるのでノーマルをオススメします

目で合わせる、Syncを多用する、クォンタイズを使用する、ロック系が多い→ダイナミックとノーマルを使い分ける

ようは事前準備をめっちゃして現場を楽にしたい人は解析しっかりやっておくと楽ですね。

解析の方法の変更ですが設定画面の「解析」というところにあります。

ここでノーマルとダイナミックを切り替えられます。

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BPMレンジも大事です。基本的にロングミックスを多用するEDM系が多い110-170を囲むあたりに解析BPM持ってきておくといいかな?が私見です。よく使うBPM帯が境目にあるとその付近の曲は変なBPM吐くことあるので注意して下さい。

3.手動グリッド調整/ゲイン調整

解析はするとはいえグリッドの一拍目はたいていずれてるので直します。

メトロノーム聴きながら調整しましょう。

新しいビットマップ イメージ

結構BPM設定についてはシビアです。

結局BPMが1ずれるとサビで半拍近くずれることもあります。

BPM変化点に関しては下の図のような感じです。切り替わる瞬間にホットキュー等でマーキングしておくといいと思います。

この手法はBPM変化する曲だけではなく、1番のアウトロのグリッドがずれる場合の微調整なんかにも使えます。

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あとこれ忘れやすいんですがゲインを予め調整しとくとかなり楽です。

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ミックス録ってて一曲だけ音量下がるなーなんてときはここを調整してください。手元のゲージ見ながらやるといいです。現場でMIDIコンのTRIMいじったほうが習慣的にはいいですが、現場でやることが減るのでやっとくと楽ですね。


3. Cue打ち

Cueを打っとくと構成がよく分かりますし「2番入っちゃったぁ!」も少なくなります。

私は色分けできたりキューにアルファベットついたり飛ばしたりできるのでHotCueが便利かな?派です。レコボだとコメントも入るので声ネタとかはコメントいれとくと分かりやすいです。(恋愛サーキュレーションのせーのとか)

キューを打つポイントは私はこうしてます。(ここは使いやすいやり方が人によって違うので各自である程度調整して下さい。)

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・イントロの一拍目(A、緑)

・ボーカルが入るところ(Ironyとか4拍から入るやつで非常に有用)(B、緑)

・ボーカルが入ってからの1拍目(D、緑)

・1 番から間奏に入るところの1拍目(FまたはG、黄色)

・間奏の雰囲気が変わるところまたはボーカルの伸ばし終わり(FまたはG、黄色)

・2番のボーカルが入るところ(I、黄色)

・2番のボーカルが入ってから1拍目(H、黄色)

・1番から2番に間奏がないときはアラートキュー(8拍前にお知らせ)を打っておく(余ったアルファベット、青)

・Cメロ、アウトロ等に飛ばせそうなところ(E→C、紫)

・他の曲につなげるとき小ネタになりそうなところ、コメント入れたいところ(余ったアルファベット、黄緑)

・アウトロの一拍目(L、黄色)

みたいな感じです。かなり特殊・・・

ですがこの点を自分なりに打っておくだけでかなり失敗は減ります。

もちろん時間順にアルファベットで打ってもいいんですけど、CはCメロのCだったり、現場でコントローラー借りたいけどDDJ-Wegoしかない!って場合も想定して私はA-Dに実際に押すキューをマッピングしてます。(入がカオスになっても適正な拍でBから入れるとリカバリーできます)

4.うまく繋がった曲あれば関連に登録

特に曲被りに厳しい現場もあるんで、代替可能な曲に逃げられるよう、もしくはセトリすぐ作れるよう「関連する楽曲」に何曲か登録しておくとかなりあとが楽です。あと必殺技とか歌詞つなぎとかもそこに登録しておくとコールや反応で分岐したりもいけます。
セトリ組む派のひとも、家で練習しててうまく繋がった!って瞬間にリンクしときましょう。
私は現場ではすぐ逃げられるよう、「関連する楽曲リストに登録した曲のリスト」みたいなの作ってます。「イベント名 予備」みたいな感じです。

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5.1回使った曲をプレイリストにまとめておく


現場で一回使った曲あればフォルダにまとめておきましょう。解析が済んでる曲=使いやすい曲なので曲被ったときの逃げ方考えたりなど、困ったときに役に立ちます。フィルタリングは右クリック→「新規のインテリジェントプレイリスト」でできます。
回数やジャンルなんかで絞れるのでうまく使ってみてください。

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6.余裕があればバックアップ

DJした回数にもよりますが、回数でフィルターしたもの+セトリ組む場合はそのセトリをUSBにバックアップすると不安が減ります。

現場で同じソフト使ってるDJさんいれば自分のPC死んでもどうにかなることあります。

レコボなら人のPCに挿せばホットキューも反映されます。(これをCDJにさせばこれそのまま使えたりするので便利です)

左の画面の「デバイス」内にプレイリスト作れる所あるのでUSB刺してここに入れていきましょう。

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現場でのプレイ時ですが、解析した曲を使う場合や自動である程度合わせてほしい場合はクォンタイズやSyncをOnに、解析してない曲を使う場合はOffにします。(プレイスタイルにもよりますが)

クォンタイズを入れる場合早めにキーを押すことになるので、癖はつくかもしれません。耳で合わせるとかジャストで押す派の人も切っておくといいでしょう。

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ここまでやっとくと安心!です!私流ですが参考になれば!ですね。

次回以降ミックスの手法について説明していきます。

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