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少し変わった目線で見る外国籍選手の補強とアジア枠について

おはようございます!こんにちは!こんばんは!
ino(いの)です。
最終節が終わってからはやくも1か月がたとうとしている中で各チームが補強を進めてきました。我が推しのマリノスもここまでほとんどのサポーターが完璧じゃないかと思うほど補強を進めています。

そしてサポーターが今気になっていることは、今枠を余らせている外国人枠についてではないでしょうか。
現時点でマリノスに所属している外国籍選手はチアゴ・マルコス・エウベル・レオセアラの4人。Jリーグは5人まで出場を認めているため枠が1人余っていることになります。

さらにマリノスが来季出場することとなるACLについて。ACLは来季から登録無制限、外国籍選手3人+自国以外のAFC加盟国、いわゆるアジア枠の選手が1人まで出場できるように変更となります。今のマリノスに当てはめるとACLではこのアジア枠というのが1人余っていることとなります。

今回は今までの外国籍選手を振り返りながらアジア枠の考察をしていこうと思います。

今までの外国籍選手

Jリーグ創設時から2000年までは主にアルゼンチンの選手。それからは主にブラジルの選手が所属してきましたが、シティフットボールグループと提携するようになってから初めは多国籍にわたって補強してきました。

補強に介入するようになった2015年~の補強を国籍ごとにまとめると
・ブラジル(🇧🇷)9人
アデミウソン・カイケ・チアゴ・マルコス・エジガル・エリキ・マテウス・ジュニオール サントス・エウベル

・韓国(🇰🇷)3人
パク ジョンス・ユン イルロク・パク イルギュ

・オーストラリア(🇦🇺)1人
ミロシュ デゲネク(セルビア)

・オランダ領キュラソー(🇨🇼)1人
マルティノス(オランダ)

・ポルトガル(🇵🇹)1人
ウーゴ ヴィエイラ

・マケドニア(🇲🇰)1人
ダビド バブンスキー(スペイン)

・ロシア(🇷🇺)1人
イッペイ シノヅカ

・カメルーン(🇨🇲)1人
オリヴィエ ブマル

・セルビア(🇷🇸)1人
ドゥシャン

・タイ(🇹🇭)1人
ティーラトン

選手だけで10か国もの選手、国籍を複数持つ選手も含めると12か国が加わりましたがこの選手たちをあることでグループ分けすると以下の4グループに分けられます。
グループA
ブラジル国籍の選手たち・ウーゴヴィエイラ

グループB
デゲネク・マルティノス・バブンスキー・ブマル・ドゥシャン

グループC
パクジョンス・ユンイルロク

グループD
ティーラトン

(例外)イッペイシノヅカ・パクイルギュ

これらのグループにはある共通点がそれぞれあります。


それが通訳です。Jリーグのチームが外国籍選手を獲得するには日本での生活や練習のコミュニケーションをサポートするための通訳の存在が必要不可欠となります。
グループAではポルトガル語、Bでは英語、Cでは韓国語、Dではタイ語の通訳がそれぞれついてきました。イッペイ選手やパギが例外となっているのは日本での在籍経験があり、通訳が必要ないほどの日本語能力があるためでした。

こんな感じで注目してみると10か国の選手たち(計20人)がわずか4グループに収まってしまうという驚き、特にグループBでは全員が別々の国籍なのに対し、日本でのコミュニケーションではみんなが主に英語を話すため、みんなほぼ同じ通訳だったという面白さがあります。

今オフの外国籍選手の補強とアジア枠について

さて、ここからはこれからのマリノスの補強に関してです。
先ほどの通りマリノスは今、Jリーグの外国人枠とACLのアジア枠を1枠余らせている状態です。補強するときにこのアジア枠というのを有効活用する可能性は十分あります。ただしアジアの選手であればどこでもいいというわけではありません。

先ほどお伝えした通り、外国籍選手を獲得するには同時に通訳を雇わなくてはいけません。しかし、サッカーの通訳とはただ言葉を話すことができれば務まるというものではありません。どこにでもあるように、サッカーにもサッカーの専門用語というものがあります。そしてミーティングや練習などで伝えられる監督の指示をより正確に選手に伝えるには相当な知識も必要になってくるので、できる限り指導ライセンスを取得していることが望ましいでしょう。

そうなったときに例えばイラクの選手を獲得したいとなったとき、日本語とイラクの公用語であるクルド語を話せてサッカーの知識もあり、監督の考えをしっかり伝えることができるという通訳がどれほどいるでしょうか。となるとかなり難しい気がします。(もちろんその選手が例えば英語圏で過ごしていて英語でコミュニケーションが取れるというのならありだと思います。)

これらのことから中東の選手などは補強しづらいということになります(そもそも金銭的にも中東からの補強は厳しいというのがありますが)。韓国などの東アジア、英語が公用語の一つであるシンガポール等、そしてタイのようなすでにJリーグでプレーしていたり交流があったりという国がこれからもアジア枠での補強の中心になるんじゃないかと思います。

ここまで

いかがだったでしょうか。今回は少し変わった視点からアジア枠についての補強を考えてみました。このようなことも考えながら、外国籍選手の補強の発表を楽しんだり、自分でほしいなと思う選手を考えたりという面白さもあるのではないでしょうか。もし需要がありそうならば個人的にアジア枠で補強しそうな選手も記事にしたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました!

(おまけ)現在マリノスにいる通訳さんたち

・松崎裕さん
英語担当。2017年からマルティノスやバブンスキー、デゲネク、ブマル、ドゥシャンの通訳を務め、今矢さんが清水へ移った2020年からボスの通訳を務める。松崎さんのまりびとはとても面白いのでぜひ!
https://www.f-marinos.com/maribito/matsuzaki_yutaka/

・ジャムパリー ナリットさん
タイ語担当。神戸時代からティーラトンを支えてきた。

・木下伸二さん
ポルトガル語担当。

・ラゾコレア ペドロ セバスチャン(ペドロ)さん
英語兼ポルトガル語担当。

・細川パブロ大さん
英語・ポルトガル語・スペイン語担当。長年チームに携わっていただき、現在は通訳ではなくチーム統括本部長として支える。スペイン語圏の選手が来たら通訳復帰?
ひろさんのまりびともぜひ!
https://www.f-marinos.com/tricolore_plus/article/274

・金賢信さん
英語兼韓国語担当。韓国語圏の選手はいないが2020・2021と新体制発表会では紹介されている。もしかしたら韓国から探しているのかもしれない。




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