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【2021セミナー】起業のためのファイナンス

7期『セミナー 起業のためのファイナンス』を開催!

8月1日から開講した「起業のためのファイナンス」が9月5日に全3日6回の講義を終えました。本セミナーは,講師に神戸大学大学院経営学研究科教授の忽那憲治先生を迎え,対面とオンラインのハイブリッド形式で行われました。

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本セミナーでは, 起業のためのファイナンスの基礎や利益構造・リスク分析の理解,ベンチャー企業の成長ステージと資金調達の在り方等,ファイナンスに関する基本的かつ重要な知識を座学とワークショップを通じて学習できます。
特に,忽那先生が取締役を務める株式会社イノベーションアクセルという会社を例に,実際に利益構造図の作成や感応度分析をグループワークで行えるという点が特徴的です。

講義は,第1回に経営のファイナンスの基礎を学び,第2・3・4回に4グループに分かれグループワーク,第5回に各グループによる成果発表,第6回にベンチャー企業の成長ステージと資金調達についての学習という流れで行われました。

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「ファイナンス」という言葉や作業になじみのない受講生も多く,最初は理解することが大変という声もありましたが,利益構造図や財務モデルの作成,感応度分析などを実在する会社をモデルに行うことで,より理解しやすく現実味を感じられていたと思います。また,豊富なグループワークを通して,一人では難しいこともグループのメンバー同士で考え,教え合いながら議論を深めていく様子が印象的でした。
受講生たちは最終発表に向けて,講義時間外でも連絡を頻繁に取り合ったり授業前に早く集まったりして準備を進めており,かなり時間をかけて熱心に取り組んでいました。
その甲斐あって最終発表では,グループごとに様々な分析結果や考察が出され,その的確な分析や・指摘に忽那先生も感心されていました。分析を通じて,受講生は仮説を立てることの重要性や,どういう情報源に基づいてその仮説を立てているのかをしっかり詰める必要性を感じたようです。本セミナーの実践的な内容が,この先受講生が実際に事業を行う際に大いに役に立つのではないでしょうか。

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忽那先生は講義の最後を「事業計画は最初から上手く作れるはずがない。作っては破壊・修正・改善の繰り返しである。」という言葉で締めくくりました。受講生たちがこのセミナーで学んだことを活かしながら,これから事業計画をブラッシュアップしていくことを期待しています!

起業のためのファイナンス(Webページ)
https://school.tscapital.jp/program.php?id=92

〇プログラム
第1回 8月1日13:10-14:40 イントロダクション-整合性のある事業の重要性-
第2回 8月1日14:55-16:25 利益を生み出す構造を理解する-利益構造図の作成-
第3回 8月22日13:10-14:40 利益を生み出すためのリスクを分析する-仮説の一覧表と財務モデルの作成-
第4回 8月22日14:55-16:25 利益を生み出すためのリスクを分析する-感応度分析-
第5回 9月5日13:10-14:40 分析結果のプレゼンテーションとフィードバック
第6回 9月5日14:55-16:25 ベンチャー企業の成長ステージと資金調達手段の関連性を理解する