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『ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団』感想

帰省期間+αを使って、積んでいたゲームの1つである『ルフランの地下迷宮と魔女の旅団』をプレイしていた。まだクリア後コンテンツを残しているが、ひとまず感想記事を書く。

最初にネタバレを抑えた感想、その後ネタバレありありの感想を書くので、プレイ予定の人は途中まで読んだらブラウザバックしてね。


あんまりネタバレなし感想

あまりにもシナリオが神だった。シナリオライターが多少特殊な嗜好をお持ち(オブラート)のようで、人を選びそうではあるが、噛み合えばドハマりすると思う。俺はドハマりした。

ただ、序盤の日常パートはかなり退屈だった。終盤になると急に本気を出してくるので、期待しながら耐えてほしい。序盤のマイナスを差し引いてあまりある面白さに、プレイの手が止まらなかった。

また、キャラクターデザインがめちゃくちゃ良い。旅団(パーティ)編成画面は一生眺めていても飽きない。BGMもはちゃめちゃに良い。ストーリー中、ダンジョン探索中、戦闘中、どのシーンも素晴らしいBGMとともにプレイできるので、没入感がすごい。

一方で、ソート機能や戦闘中の状況表示といった一部のUIが弱く、ストレスを感じる部分もあった。2016年のゲームなのでアプデで改善などもされなかったのは残念。

ゲームシステムについては、慣れない複雑なシステムがたくさん出てきて混乱したが、ほとんど理解せずに雰囲気で進めて、詰まったら調べて工夫するのを繰り返していたら割と何とかなった。まぁ正直それ込みでも複雑すぎるとは感じたが、DRPG・RPGに慣れている人はそうでもないのかも。俺はどちらかと言えばアクションゲームやアドベンチャーゲームを好んでプレイするので苦労した方だと思う。

トゥルーエンドまで70時間くらいとかなりボリュームがあり、ほとんどのボスで苦戦させられたので、歯応えがあるゲームを遊びたい人にはオススメ。一応イージーモードもあるので、どうしても詰まったら切り替えても良いかも。俺は全編通常難易度でプレイした。

総合して、とっつきにくさが玉に瑕だが、噛めば噛むほど味がする作品だと思う。下手にちょっとだけ触ろうとすると積みゲーを増やすことになるだろうが、没頭できるゲームを探している人は是非プレイしてほしい。


以上、なるべくネタバレなしで布教する用の感想終わり。ここからはネタバレありありの感想なので、プレイ予定がある人はブラウザバック推奨。







ネタバレあり感想

鍵を取るまで日常パートが一生続くから、魔女報告をする甲斐がなく、序盤はまーーーーじで退屈だった。一方迷宮内ではアストルムのスイッチを押すと人形が潰れたり、メルムのトローリアに調査隊が惨殺されていたり、ライターの性癖披露大会が始まってて笑った。序盤からもっと地上パートと地下パートがリンクしていると嬉しかったな。

ちなみに一番好きなダンジョンはウンブラ。2人の支配者どちらにつくかという政治ストーリーも良いし、何よりフュルフュールが性癖モンスターすぎる。

あとリディがh。(身の程をわきまえず高価な品を要求してきたので拒否して56しました)

メインストーリーについては、ドロニアへのヘイトコントロールが見事だったと思う。序盤で「ルカちゃんかわいそうかわいい、いじめるドロニア嫌い!」とさせておいてからの、親心を見せてきてドロニアも憎めなくなったところに、実は故人で人形でした、かわいそうなのはドロニアの方でした、という展開。芸術か?

かわいそうと言えば、一番信頼できると思っていたニムトの親方がドロニアをバキバキ折ってるシーンは絶望すぎて興奮した。特殊性癖最大風速を記録。

ニムトに限らず、やさしいせかいの住人だったルフラン市民が全員何かしらの業を背負っていて、重要な場面で豹変するのは毎回インパクトが大きかった。それにしたってパン屋は許せねえ。よくもルカちゃんを。

ストーリーの話に戻ると、ヴェルニアとイサラをめぐる怒涛の展開は、もう無限のエモが詰まっていてすごかった。というか異性間では成立しづらいエモ・百合・リレーションを描くのうますぎだろ。こんな特大エモを丸ごと終盤に取っておくな。情緒がパンクする。

あと、エンディングの演出はすごすぎる。ヴェルニアとルカの過去を思い出す中、ドロニアとして生き返りルカと暮らす未来へ向かって、試練を受ける現在のドロニア。それを後ろから信じ、応援し、励ますルカ。美しすぎる。

そうやって明るい未来を期待させておいて裏切るドロニア。ルカにもらい泣きしそうになった。ドロニアはきっと最初から生き返るつもりはなかったけれど、ルカを確実に生きて帰すために、それだけのために死よりも辛い試練に耐えたんだと思うと、もう涙腺がぐちゃぐちゃになった。

身体的・精神的リョナとエモ百合というライターの性癖を前面に押しながらも、最後は本当に美しくまとめあげていて、見事と言わざるを得ない。

ストーリー抜きにしてDRPG部分について話すと、正直文句の方が多く出る。まぁそれだけ苦戦させてくれる歯応えのあるゲームと言えばプラスにも捉えようもあるが、それにしたってシステムが難解すぎやしないか。チュートリアルも文字での説明ばかりだし、ゆとりゲーマー的にはもうちょっと手取り足取り教えてほしかった。

何より、ラスボスの特攻結魂書の入手に必要な鍵が、サブクエをクリアしないと手に入らないことが許せない。しかもそのサブクエはダンジョンでランダムに拾えるアイテムを取ってくること。サブクエのクリアが必要だという誘導があるならまだいいが、そんなものはない。探索はかなりしっかりやったつもりなのに"大賢者"も"青キ石"も手がかりがなくて、しぶしぶggるハメになった。

ついでにトゥルーの条件や隠しボスの特攻ドナムなども一通り調べてしまったので、バーバ・オオガラスを撃破してノーマルエンドを見た後はすんなりトゥルーに向かった。正直バーバ・オオガラスでメンタルバキバキだったので、知っていればさほど厳しい条件じゃなくて良かった。

ともあれ、そんなこんなで総プレイ時間65hでトゥルーエンドまでクリア。山あり谷ありだったが、総合するとかなり満足できる神ゲーだった。

結局魂移しをしないままトゥルーエンドまで見れたが、このまま育成の深みを知らないまま終わってしまうのももったいないので、クリア後ダンジョンも頑張っていきたい。

次回作である『ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団』もプレイしたいので、やることは山積みである。


プレイ記録ツイートまとめ

完全に自分用。あまり致命的なネタバレはしたくないので、基本的に旅団編成画面のみをツイートしている。

↑シビレコバチに苦しんでる

↑ウンブラボスのアリスに勝てない

↑ロサテンプスで右往左往してる

↑アマデウスの死体捨てる穴に落下して即死

↑黄昏のテネス


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