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推しを推したり浮気したり【GGST】

『GUILTY GEAR -STRIVE-』の推しキャラは誰ですか?

そう聞かれたなら、俺は迷いなくメイだと答える。

ふともも!

ダボダボの服とデカすぎるいかりと対比的に強調される、華奢きゃしゃな体と曲線的なボディライン。そして、こおろぎさとみさんがCVを務める可愛らしくも癖のある声が俺を狂わせる。1年前にGGSTを始めたときに一目惚れして以来、ずっとメイちゃんのとりこである。

使用キャラも当然メイを選択。溜めコマンドキャラは癖が強いと評されることもあるが、初めての格闘ゲームを触るまっさらな状態においては癖の強さはあまり関係なかった。波動236竜巻214昇竜623といった複雑なコマンドが少ないという恩恵だけを受けて、快適なGGSTデビューを果たす。しゃがみガードで相手の様子を見ながら、気まぐれにイルカを打ちまくるGGST生活を送った。

そらとぶイルカさん(みんなもフィギュア機能で遊ぼう!)

しかし、俺も"格闘ゲーム"に憧れた男。波動・竜巻・昇竜コマンドを打ちたい気持ちが出てくる。メイにも有栖川ありすがわOHKオーバーヘッド・キッスというコマンド技があるが、それだけだと段々物足りなくなってくる。

そこで、サブキャラを使ってみることにした。

線が細くてかっけぇ……。

波動コマンドで弾を、竜巻コマンドで突進技を、昇竜コマンドで無敵対空技を出す、スタンダードキャラであるカイ。公式も「優れた技が揃う正統派オールラウンダー」と評している。まさに今回の目的にぴったりである。いちいち技名を叫ぶことも俺の心を掴み、色んなコマンド技を出して色んな技名を叫んでもらうだけでも楽しい最高のキャラだった。

カイは、コマンド技の楽しさを教えてくれるだけでなく、地上戦の解像度も上げてくれた。メイだけを使っている頃は、密着以外のありとあらゆる距離でイルカを打っていた。しかし、カイでは「スタンディッパーは先端で当てないと2ヒット目が連続ヒットにならずガードされてしまう」という性質から、否応にも距離感を意識することとなる。間合い管理の概念の登場である。

また、初心者鯖で先生に見てもらうことで、ダッシュ2Pからの当て投げや、遅らせガトリングコンボによる暴れ潰しといった動きのバリエーションも増えていった。まさしくオールラウンダーといった感じで、学べば学ぶだけわかりやすく動きの幅が広がっていく。

うちのカイのカラーは赤。熱いクールキャラはかっこいい。

そうやってカイの練度を高めていると、メインキャラと定めたはずのメイをあまり触っていない期間が続いていることに続く。まずい。がんばってつちかってきたメイのスキルを忘れているかもしれない。俺が浮気したばかりに、メイに愛想をつかされてしまったかもしれない……。

そう思いながらメイを触ってみると、思いのほかよく動く。それどころか、凝り固まってパターン化されすぎていた動きが緩んで、色んな選択肢が取れるようになっている。

カイで学んできたことも生きていた。イルカを匂わせてのダッシュ投げ、2K>2Dの遅らせ、先端を意識した3Kスライディング……。浮気の経験が、推しを強くしている。

また、カイという比較対象を得たことで、メイの強みや弱みも見えるようになった。メイちゃん、イルカの突破力とワンタッチの破壊力が優れている一方で、距離が離れているときにイルカを意識されると、他に選択できる技があまり多くない。コマンド技が少なくシンプルである弊害だ。今まで楽にサボってきたことと、これから向き合わなければいけないことが明確化された。

推しを使っていない浮気の時間も、巡り巡って推しのためになっている。それに気づくと、いっそう格闘ゲームが楽しくなっていった。

笑顔がまぶしすぎる。

最近、シーズン3のアップデートで、イルカの距離調整の仕様が長押しから追加ボタン入力に変更された。これによって、メイの操作感が大きく変わってしまった。今までと同じことをするために、今までと違うことをしなければならない。推しの変化に戸惑っている。

あまりの変化に、カイに浮気したりイノに浮気したりしているが、それでもやはりメイへの気持ちを忘れられずにまた触っては苦しんでいる。結局惚れた方が負けってワケ。これからも、そうやってメイと向き合っていくんだと思う。

推す側×かける推される側の数だけ、推し活の形があるはずだ。


権利表記

一部画像は、GUILTY GEAR -STRIVE-ファンキットを利用させていただきました。
GUILTY GEAR -STRIVE-公式サイト
https://www.guiltygear.com/ggst/jp

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