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日向坂 ション漏(人狼)


冬も深まり鍋なんかをつつきたくなる寒い日、日向坂のとあるメンバー達は楽屋控え室で過ごしていた



正源司「おはようございます」

藤嶌「陽子おはよー」

正源司「今日はひなあいのロケ企画だから楽しみだね!」

藤嶌「うん。4期生多めだから楽しみだね」

続々と他のメンバーも集まる

スタッフ「これで全員かな…?それじゃ、呼びにくるまで好きにしてて」

正源司「はーいお疲れ様です」

そこに集められたメンバー11人。
各々は思うように過ごしていた

正源司「お正月なにしてた?」

藤嶌「もうほんと食べてばっかり笑」

メンバーは雑談をしながらケータリングの食べ物や飲み物を飲んでいた

すると、楽屋のスピーカーからドスの効いた低い声が聞こえてきた

??「きみたちにはおしっこ人狼をしてもらう」

正源司「!?」

平尾「わ!ビックリした!」

??「それを生中継してファンのみなさんに見てもらう」

正源司(え!?いきなり!?まだメイクとか終わってないよぉ)

??「君たちにやってもらうのは普通の人狼ではない」


正源司(普通じゃない人狼!?生配信!?ションベン!?なんなのほんとうに…)

??「君たちにはこれを履いてもらう」

すると楽屋の天井がパカっと開いて11個のオムツが落ちてきた

正源司「え?なにこれ!オムツ!?」

??「君たちにはここと繋がる第二控え室、着替えルームへ行ってパンツをオムツに履き替えてもらう」

松田「何言ってんの!?」

そういうと楽屋のドアのノブをガチャガチャと回し外に出ようとする

松田「え?開かない?」

扉はビクともしない

松田「すいません!スタッフさん!いるんですよね?早くここを開けてください!」

そう叫ぶと楽屋モニターが点灯する

??「さっきのスタッフとはコイツのことか?」

楽屋モニターの画面には、先ほどのスタッフと思われる人物が首をナタで斬られていた

一同「え!?!?!?」

松田「こんなドッキリ悪質です!すぐ出してください!」ドンドンドンドン

??「まだ逃げようとしてるのか。ドアはもちろん開かないが、窓も鉄格子になっている。ここから脱出するのは不可能だ。諦めなさい」

正源司「え?ほんと?絶対ドッキリだと思うけどなんか怖いな」

宮地すみれ「スタッフさ〜ん!撮影の前にお手洗いに行ってもいいですか?」

??「ならぬ」

宮地「え?」

??「これはドッキリでもなんでもない
   リアルションベンゲームだ」

山口「も…漏れる」

??「良いことを教えてやろう。着替えルームに備え付けのトイレがある。急いでいけ。」

プツンとモニターは切れてしまった

正源司「あたしも本番前にションベンしたいです!とりあえず着替えルームに行くのはどうですか?」

山口「もも漏れる」

一同は全員一致で着替えルームに行くことにした

松田は入り口とは反対方向にあるドアノブの引っ張る

ガチャ ズズズズズズ

そこには11個の仮設トイレがある謎の場所だった


見取り図


松田「な、なんやこれ!!」

??「ゲームを始める前に君たちにはションベンをしてもらう。ドアにネームプレートがかかっているだろ?各々そこへ入りションベンをしろ」

松田「い、いやや!音とかファンの皆さんに聴こえてしまうやん」


??「その前にトイレにてオムツを履いてもらう」

藤嶌「断ると言ったら?」

モニターにはメンバーそれぞれの家族の姿があった

??「断るのならば君たちの大切な家族がどうなっても良いのだな?」

一同「!!!!」

??「わかったのなら個室に入りオムツを履け
   そして履いたあと脱いでションベンしろ」
   「ちなみに全個室防音だ安心しろ」

松田「履いたあと脱ぐ?意味わからんけどここから出るためにはトイレでオムツ履かんといけんってことやんな?みんなとっと履いて脱いでこんな所出ようや」

メンバーはそれぞれの個室に入る

正源司「ここでオムツに着替えればいいのか…」

ズルリとパンツを下ろす

正源司「なんか監視されてるのわかってるのにパンツを下ろすのは恥ずかしいな…」
「そうだ!パンティの上からオムツ履けばいいのか!バレへんバレへん」
「よし!これでOK!」

??「言い忘れたが、ランダムで落とした11個のうち、2つのオムツにある仕掛けを施しておいた」
 
トイレのスピーカーから声が聴こえる

??「その仕掛けとは、一度履いたら脱げなくなるオムツだ!!」

一同「え?」

すでに全員オムツを履いてしまっていた

松田「ほんまなんなん!!何がしたいん!」

??「今から人狼ならぬション漏をしてもらう」

??「見事、市民サイドが勝てば市民はここを脱出できる。

オオカミサイドが勝てば、オオカミ以外はあられもない姿を配信され、2度と表を歩くことができなくなる」

「オオカミは2名!市民は9名!!計11人で行うこととする!!」

するとガチャっと音を立ててトイレのドアが閉まる

正源司「え?閉じ込められた!?」

??「便器のフタの裏側に君たちの役職が書かれている」

??「無論、今オムツの脱げない2人がション漏(人狼)だ」
「24時間後、オムツの脱げない2人は漏らすことになる。ちなみにオムツにはオシッコお知らせ機能があるから言い逃れはできないぞ!」


??「それでは24時間後に会おう!!!!」

そう開幕宣言をし、モニターはプツリと音を立てて消えた

A子(絶対に勝たなきゃ家族の命が……)

B子(理由はよくわからないけど生き延びなきゃ)

陽子はフタの裏を確認した

                              “市民“

正源司「私は市民か…。ション漏じゃなくて良かった…。」

ガチャリと一斉に扉が開き11人が顔を合わせた

「えぇ…。なんか変なことになっちゃったね」


                       *“SEX🟰自慰行為”

平尾「早く脱出しないと家族の命が…」

正源司「そうだね。みんなで乗り切ろうね!」

?「なに寝ぼけたこと言ってるの!こんなのドッキリに決まってるわ!あと2時間もすればスタッフがネタバラシに来るんじゃない?」

宮地「ドッキリにしてはやりすぎ!!アイドルだからって舐めないでほしいわ」

「いや、遠隔施錠をするなんてドッキリにしては大掛かりすぎる。ここは冷静に対処していくべきね」



?「24時間も待たなきゃいけないってこと?もういっそのことカメラの前でションベン漏らして早く出ようぜ」



清水「ここには2人オムツ履いてるやつがいるんだろ?あーしが確認してやるからスカートめくれよ」

?「生配信してるのにスカートをめくってパンツを出すなんて、アイドル失格だと思う」



丹生「まだ情報が全然ないから少し待ってみようよ」

?「わたしも丹生さんに賛成……。」


渡辺「ここで慌てたら犯人の思う壺だと思う」

?「私は人狼であろうとション漏であろうと手を抜かないよ!やるからには勝つ!!」



?「芽依何がなんだかわからへん」



?「とりあえず各々が勝手な行動に出たらアカンと思う!私がリーダーになるから団結して乗り切ろう」



?「別にションベン姿なんか見られてもいいよ
  それよりお腹空いたなぁ」



正源司「ダメだよ果歩!!そんな姿見られたらお嫁に行けなくなっちゃうよ!」



松田「私含めて11人か」

松田「とりあえず楽屋戻って会議しよ」

全員が楽屋に戻ると、テーブルの上に人型のナニカがいた

宮地「きゃっっっ」

?「申し遅れました。初めまして。私は自立型AIロボットの多沈派(オウ・チンパ)と申します」

オウ「オウでもチンパでもお好きにお呼びください」

東村「変な名前やんなぁ〜」

オウ「いきなりで大変申し上げにくいのですが、わたしがこのゲームのゲームマスターを任せられました」

松田「なんやなんや?」

オウ「それではこのゲームの詳しいルール説明をします」


オウ「計11名のバトルロワイヤルとなります」

オウ「昼のターンと夜のターンに分かれます。
昼のターンでは話し合いをして怪しい者を1名吊ります。吊られた者はゲームが終わるまでこのコールドスリープ装置に入っていただきます」

平尾「仮設トイレの裏にあったのはそれか…」

オウ「そして夜のターンにはション漏の襲撃です」
  「市民サイドから1人指名し、潮吹き鬼イカせ失
   神プレイをしていただきます」

正源司「どういうこと?」

オウ「はい、ション漏に潮を吹かされたプレイヤー
   は脱落」
  「ション漏にオムツを汚されます」
  「以後その姿は死ぬまでネットに残るでしょ
   う」

正源司「ひ!!ひぃ!!」

そこである人物がすまし顔をしながら挙手する

上村「もし、潮も吹かず失神もしなかったら?」

オウ「いい質問ですね。それではこれをご覧ください」

オウがパチンと指を鳴らすと、天井からおびただしい数のアダルトグッズが降ってきた。

オウ「バイブ、ディルド、ローター、電マ、ウーマナイザー、ローション、ガーゼ、口開器、クスコ、ニップルポンプ」
「さらにはSM用の鞭や三角木馬など」
「様々な鬼イカせグッズを用意させていただきました」

一同「!!!!」

オウ「また別にご注文があればそれら全てを用意させていただきます」

松田「そこのカラフルな錠剤は?」

オウ「これはMDMA、つまり鬼イキドラッグでございます。他にも美味しいお酒やら睡眠薬などあらゆるお薬がありますので、ション漏の方、イカせる時には好きにお使いください」

山口「ええ…注射器まであるよ…」

オウ「今までの話をまとめますと」

① 昼のターンにション漏だとおぼしき人物を全員で話し合い1人指名してコールドスリープ装置に入れる

②夜のターン、ション漏に市民が鬼イカせされ、オムツにションベンをしてしまう(脱落)

③これをション漏がいなくなるまで続けるか、市民とション漏の人数が同じになるまで続ける
同じ数になればション漏の勝利

・役職について

匂い嗅ぎ師(占い師)
昼のターン、嗅ぎたい人を1人指名し、股間に鼻をつけて嗅ぐことができる
結果は次の日の昼間に報告できる

オムツ交換師(霊媒師)
昼間に吊られた人物が漏らしたか漏らしてないか確認することができる
次の日に報告できる

ジャンヌダルク(騎士)
昼のターンに守りたい人を1人決め、ション漏の襲撃から守ることができる
2日連続で同じ人を守ることはできない

お漏らし者(裏切り者)
ション漏サイドの市民。臭いやオムツにはションベン成分が含まれない
ション漏が勝つように立ち回る

オウ「以上でございます」

清水「なぁにふざけたこと言ってンだよ!オメェ!ぶっ壊して黒幕を引きづり出してヤラァァ」

清水「くらえ!!市立船場アタック(偏差値43)」

ズザァァァァッ!!

次の瞬間、清水の服とブラの乳首部分が斬られ、乳頭があらわになる

清水「キャャーーーーーー」

ナイフを片手に不敵に笑うオウ

オウ「私が本気を出せばその乳頭を削ぎ落とすこともできる。おとなしくルールに従いなさい」

乳頭に入刀されかけた清水は泣きながら床に崩れた

オウ「ちなみに、鬼イカせ部屋は着替えルームの奥にあります」

「それでは健闘を祈ります」

オウはそう言うと、清掃ロッカーの前に移動し機能を停止した
それはまるで糸が切れた人形のようだった

正源司「ど、どうするの!?このままじゃションベンしてる所が一生残っちゃう!!!」

上村「まずは冷静になって。」
  「あなた達全員便器のフタの裏を確認した?」

一同「うん」

上村「それを絶対口外しないこと。もし口外したら家族が殺されると思うよ」

正源司「本当にこの中にション漏がいるの?」

藤嶌「私のフタには市民と書いてあったから多分この中にション漏がいるのは確定だと思う」

藤嶌「ちなみに陽子は役職あった?」

正源司「ないよ…。私は普通の市民」

藤嶌「あたしも」
平尾「あたしも」
山口「私も」
松田「あたしも」
清水「あたいもだよ」
宮地「私もただの市民だったよ」
丹生「明里も」
東村「芽依も」
渡辺「私も」

正源司「ひなのさんは?」

上村「どうだっていいでしょ。でもこれでわかった。この中に嘘つきが2人いるってことが」

正源司「え!?」

平尾「まさか」

丹生「……。」

上村「とりあえずション漏さんが漏らすまで待ちましょう」
「仮設トイレの扉は静脈認証で開くみたいね」
「ション漏以外の人は普通にトイレしたらいい」
「ション漏さんはオムツが脱げないはずだからオムツにするしかないわね」

山口「ぱる24時間も我慢できないよ」

上村「ション漏じゃないなら普通に仮設トイレでしてくれば?」

松田「24時間後、オムツに漏らした2人を見つけ出す!!!」

        
         〜1時間後〜
正源司「みんな市民のふりしてトイレに行って用を足してる」
「つまりもう始まっているんだ」

正源司「人生を賭けた嘘のつきあいが」



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