振り返れば夏がいる
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を観ています。
5話目。シャルロッテ王女と公開恋文のエピソード。
恋文を公開して国民の感情を巻き込む方法、効果あるかもしれないが割とえげつないなと思いました。
シャルロッテ王女と女官アルベルタの関係がよくて。隣国に嫁ぐシャルロッテと王室に仕えるアルベルタは離れ離れになってしまう。シャルロッテの「お前はわたしのもの」っていう台詞。
言葉で言えることと言えないことがある。
言わないほう伝わることもある。
手紙を書く=「言葉」をすくいあげ伝える話なので、「言葉」とは、コミニュケーションとは、という面が浮かび上がってくる。
主人公のヴァイオレットは人と関わった経験が少なく機微を理解できないため「言葉の通り」に受け取ってしまう。「言わなくてもわかるよね」だとか「ことばのあや」みたいなものは通用せず、ヴァイオレットにとっては「そのひとが口にする言葉」がすべてで「事実」だし、言葉の「裏」にあるものまで想像ができない。
言ってることとやってることが違う、矛盾、「察してね」の無言のお約束、ニュアンス、状況によって使い分けられる言葉たち。わたしたちは絶妙な塩梅で言葉を駆使して、誤魔化したり、わかりあったような気持ちになったり、伝えたり、伝えられなかったり、そういうことを繰り返している。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?