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研究日誌 2

少し汗ばむ気候になるとアイスコーヒーが美味しくなる。毎日コーヒーを飲む生活をしているので、日々コーヒー道の修行に精を出しているが、アイスコーヒーというのはなかなか難しい。そういえば藤岡弘は自身が淹れたコーヒーに向かって「美味しくなってください.... 美味しくなってください... ありがとう... ありがとう...」と呪文を唱えていたが、あれは一種のプラシーボ効果なのだろうか。

アイスコーヒー(昭和世代でいう冷コー)と、いつも淹れてるホットコーヒーと何が違うのか。セレクトする豆や焙煎の具合、抽出する濃さだったり、蒸らす時間、こだわればキリがないぐらい、ホットコーヒーとの条件は変わってきたりする。

もうここまでいってしまうと、音楽制作におけるミックスとマスタリングぐらい領域が違うんじゃないかと。料理でいうと、シェフとパティシエぐらいの違いか。または、天丼マンとカツ丼マンぐらい違うのか。共通項的な上手い例えがなかなか見つからず、脳内が混乱してきた。

コーヒー愛好家の中では難易度が高いとされるアイスコーヒー。自分の知るかぎり、横須賀市内で一番美味しい味を提供してくれたのは、惜しくも閉店してしまった「RRROOM」だった。コーヒーも食事も美味しかったし、雰囲気も気取りすぎないちょうど良いお洒落感があって、居心地が良い場所。人懐っこい猫も常駐していた。

飯島商店のマハヤ君が「RRROOMにコーヒー卸してたのは上町の宍戸珈琲ですよ」と以前教えてくれたので、時折そこで豆を買ったりしている。味・香りともにクセの強い豆ばかりがラインナップされていて、さながらコーヒー豆ガチャみたいなバイブス感があって面白い。

コーヒー好きはぜひチェックを。自分を好みを話すと、気さくな店主さんがレコメンドしてくれる。


暑くなると味覚はもちろん、耳も涼しい音楽を求めてしまうようで、夏の定番チューンである、cero "サマーソウル"やThe Smith "This Charming Man"を聴く傾向がある。

しかし人間甘いものを食べた後、塩辛いものを食べたくなるように、1曲聴くと、正反対のプログレッシブデスメタルを聴きたくなるのが性である。なかなかこの辺は他人に理解をしてもらえないので、なんとか耕太郎(firefly)あたりに無理矢理理解させるところからはじめてみようと思う。

最近のfireflyは新曲制作に精を出している。ライブもチラホラとオファーがあるようだが、夏ぐらいからまたライブハウスに戻るらしい。

eastern youthのリスペクトが感じられる新曲の練習音源を聴かせてもらったが、しっかり彼らたちの「青さ」が等身大に出ていて良かった。完成されすぎない音楽の面白さ、というか「バンド」という音数の制約が厳しいスタイルは、パソコン1台で完結する音楽よりも面白いと思ってしまう。

先日、Haikiを観に町田CLASSIXや行ったときのこと。耕太郎が目当てのHaikiが終わった頃にやってきて「うわー、こんなことってありますぅ!?」と嘆いていた。あるよ、馬鹿野郎。でも、こういう不完全な人間が作る音楽が好きだ

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