ディミニッシュ・コード を使った愛しき曲
ディミニッシュ・コードについて学びました。
どういうものかというと、1オクターブ12音を3音ずつ4等分したもので、ルート音を1番目の音としてそこから間に2音ずつ挟みながら下から順番に重ねた構成音によって成り立っているコードをいいます。
1~4のブロックに分けることが出来て、例えば1のブロックは
《 ド レ♭ レ 》の3音、2のブロックは《 ミ♭ ミ ファ 》という具合。
例えば 《 C dim 》というコードの場合。
ド、ミ♭、ソ♭、ラ という構成音で成り立っています。
ディミニッシュ・コードはルート音が変わっても構成音が同じなので
C dim = E♭dim = G♭dim = A dim と全部同じと言えます。
1オクターブは 12音しか音が無いのでディミニッシュコードの構成音の組み合わせは3パターンしかありません。
例えば12 音を4等分した3音パックの最初のブロックの場合。
音がそれぞれの基となる音になって
① ド、ミ♭、ソ♭、ラ
② レ♭、ミ、ソ、シ♭
③ レ、ファ、ラ♭、シ
といった具合。
独特な緊張感を生み出す響きです。
サスペンス等で使われる「チャチャチャ!チャチャチャ!チャーラー!」というあれです。
ジョージ・ハリスンはこのディミニッシュ・コードが大変お気に入りだった様で様々な曲で使われています。
【 I Me Mine 】The Beatles
どれも暗い感じの曲かと言う訳でも無く『 True Love 』や『 All Those Years Ago 』などのアップテンポの曲でも使われていたりもしています。
不安な印象を与える音の響きですが、とてもオシャレなサウンドに聴かせることもできるコードで好きなコードです。
この曲の中では
🎶 Now they’re frightened of leaving it
Everyone’s weaving it
Coming on strong all the time
の Coming on の所で Gdim7 が使われています。
良いですねぇ。
【 Michelle 】Paul McCartney
ビートルズ時代に発表したアルバム『 Rubber Soul 』に収録されている曲です。
この曲で
Michelle, ma belle
These are words that go together well
go together の所でデミニッシュ・コードが使われています。
効果的ですね。
【 Because 】The Beatles
この曲はビートルズの実質的なラストアルバムとなった『 Abbey Road 』に収録されたコーラスが大変に美しい曲です。
ビートルズが単なるロック・バンドではないことを証明する様な曲です。
この曲でも
Because the world is round の round の個所や
Because the wind is high it blows my mind
Because the wind is high の high の個所で
デミニッシュ・コードが使われていて哀愁を感じさせてくれます。
個人的に秋から冬に掛けて似合うコードの響きの印象です。