今後やりたいネタの話 その①

やったことあるネタが80席近くになったけど、やっぱり季節ごとに演りたくなるネタがある。

春のネタで演ったことあるのは、花見酒、花見の仇討の二つ。
花見酒は2回ほど演った。
向島に着くまでの担いで飲んで…のとこが楽しいけど、なかなかそこへ行くまでがしんどいネタな気がする。
くすぐりは多いけど、なかなかちょっとね。季節モノとして楽しんでいただけたら…感がどうしても出ちゃう。

花見の仇討は演ってて楽しいというかワクワク感があって、春の時期になると一回は高座に掛けたいネタ。
登場人物も結構出るし、情景描写と仕種があって上下も割と複雑で…と結構難しいとこがあるので、気を付けて演らないと誰が喋ってんだか伝わらんくなる。

後は雛鍔は果たして春のネタかどうかはちょっと定かではないけど、お雛様ってワードだけを見たら春先の方がお年玉のマクラとか入学のマクラからネタに持って行きやすいかなとは思う。
このネタも旦那と八っつぁんの和解のシーンが良いとこだけど、クサくなり過ぎるとアレなので旦那も基本はサラッと肝心なとこだけ感情込めるように…というところ。これは軽いようでなかなか難しい噺。旦那が出たくらいからお客さんの「あ、なんだか難しいことになってきたぞ」感があって、そうなると金ちゃん再登場でもあんまり盛り上がらない。雛鍔を観た後の感想が「難しかった」というのがたまにある。
もっと頑張ります。

おせつ徳三郎の花見小僧も春の思い出を話すから春のネタとはちょっと違う気はするけど、通しでしかやったことないけど、あれは結構楽しい。
ちょっとクサく思い出を語る定吉が良いな。刀屋より色々触れるネタだと思う。あんまり演ってないけど。

ネタ選びの時に気を付けていることがあって。
元料理屋のマスターが前部署の嘱託で日直をしてた時のこと。

2月にある落語会は何のネタをやるかという話になって。
寒いので、冬のネタを演ろうと思うと言うと、
「うーん、春っぽいネタの方が良いかもしれんなぁ」
と言われました。理由を聞くと、
「料理もそうだけど、旬な食材はメインで出すとして、そこ以外の例えば前菜とかデザートとかで季節をちょっとだけ先取りしたものを出すとお客さんは喜ぶ。」
と言ってました。

確かに、デザートとかでぶどうやいちごの時期はちょっと早いはずなのに入ってると「そろそろそんな季節が来るなぁ」ってなる気がして。

プロの落語会に行っても確かに11月くらいに芝浜を見たことがあったり、2月に長屋の花見や見たことあったりしたなぁと思った。

そういう季節感って大事なんだろうなぁ。
着物とかもそういう季節の移ろいによってかえれたら良いんだろうけど…そこには手があまり出せないので、プロの方の着物や帯、羽織、羽織紐、半衿などを見て楽しみたいと思います。

話がそれちゃいましたが、春のちょい前に花見の仇討は必ず一回は掛けたい。

今後は…愛宕山をいつか演ってみたい。
25分くらいで。
お江戸日本橋ではなくなんか違うそれっぽい歌で演ってみたい。
土器投げは香川の屋島に遊びに行った時にあったけど、なかなかあの輪っかに通すのは難しかった。
端を囓ってみたけどやっぱりおいしくなかった。

上方で阿か枝さんのを見たことあるけど、あれだけハメモノ入ったら陽気で良いよなぁと思った記憶。
輪通った時に与助が入るのとかね。

幇間持ちが出るネタをあんまり演ってないので…そこも鍛えながらいつかまた演ってみたいと思います。

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