人生はメリー・ゴー・ラウンド

『人生のメリーゴーラウンド』が好きで、ときどきYoutubeで検索して聴く。

最近になって、「人生は(って、人生って単語はあまり好きでないのだけど)メリーゴーラウンドだな」って思えた。

メリーゴーラウンドというのは遊園地にある乗り物で。

でも、非日常の場である遊園地と人生はまったく似ていない。

つまり、遊園地(メリーゴーラウンド)は人生(日常)を外から見ることのできる場所で。

中上健次の『一番はじめの出来事』にこういう一節がある。(こういう文章を読むとやっぱり作文は表現だなと思う。句読点があったら全く別の印象になる。)

やっとめぐりあいました空はうんとひろいですね僕たちはまるで不安やわけのわからない混乱の中で生活をして年をとっているようなものですね

中上健次『一番はじめの出来事』

メリーゴーラウンドに乗って外を見ると、外の世界は「不安やわけのわからない混乱」で。それが遊園地の外の世界のほんとうの姿だというわけ。

まあ、なぜあの曲のタイトルが『人生のメリーゴーラウンド』になったのかは知らない。