カツヒコさんのこと

ここに天才が現れている。

「いつ死んでもいい」ということは、「いつまで生きていてもいい」ということ

カツヒコ
http://blog.livedoor.jp/katuhiko3/

通常、「いつ死んでも構わない」と言えば「今すぐ死んでも構わない」という意味になるところ、そこを論理的にひっくり返す。鮮やかな逆転満塁ホームランだ。

もちろん、少し読めば特別に文才のある人でないことはわかる。

しかし、これこそが書かれるべき文章だと思う。残されるのは爆弾のような文章でなければならない。「スキ」とか「いいね」とか「Like」を稼ぐために賢しい人間が作文した文章ではなくて。

自分はもう「いつ死んでも構わない」とは考えられなくなってしまい、そのことが何を意味するのか、「死ぬべき時が来る」ということなのか、よく分からなくなってしまった。

カツヒコさんは、「誰でもいつ死んでも差し支えない」、だから、「誰だっていつまでも生きていて良い」と書いたのだが。

もう一度、「生存確認」の配信をして、音程の外れた(というか知らない曲だとどういう曲なのか全く頭に入ってこない)「アカペラ」を歌ってほしい。

参考

全文引用

僕が常に意識していることは、どんな人間も例外なく「お互い様」だということです。そして、どんな人間も例外なく、いつ死んでもいいのです。この世の中に死んでしまったら困る人間なんか誰一人としていないのだから、誰でもいつ死んでもいいのです。死にたければ、即、死んでもいのです、今日にでも明日にでも死んでいいのです。だからって、僕は死を勧めないね。死は消極的でマイナスな印象のものだからね。僕は積極的にプラスな印象の生きることを勧めたいからね。 なんでもプラス面で考えてほしいよね。「いつ死んでもいい」ということは、「いつまで生きていてもいい」ということだからね。死んだら全ては終わりでリセットにできてしまうからね、そんな、ずるい、醜い、卑しい、マイナスな行いは勧めないよ。 僕が勧めているのは、どんな人間も例外なく生きていることはいいこと なのです。 「いつ死んでもいい」ということは「いつまでも生きていていいのです」 この気持ちを大切にしてほしいです。自分の生死を決定付けるのは最終的には自分の気持ちしかないからね。

カツヒコ
http://blog.livedoor.jp/katuhiko3/

こちらは動画で見て欲しいけど、見られなくなっているようなので文字起こし。

《夜道で歌いながらライブ配信中、通行人から「ハゲ!」とヤジられて》

また変なヤツいた。
しょうがないね。
ぼくは一人で歌います。

「ハゲ」ってひどいわ。
ダメでしょう。
こうやって歩いていると全員が文句言うんですよね。
ひどいわね。

まあ、しょうがない。

ひどいよ。

これが今の日本です。これが日本という現実です。わかりますか。見ず知らずの人に対して「ハゲ」って言う。そういう国が日本なんです。ね。これが現実です。リアルな日本です。これが。なんも知らない人に対して、ハゲが歩いていたら、正々堂々その人に対して「ハゲ」って言う国が日本なんです。これが日本なんです。ね。

ひどいですね。
ほんとね。

じゃあ、そんなわけで、『失恋レストラン』もう一回歌います。

カツヒコ
https://href.li/?https://sp.nicovideo.jp/watch/sm11789898

最初は感情を堪えてテンポを押さえている。「ひどい」と「しょうがない」の繰り返し。ついに爆発する「現代日本論」。ひとしきり捲し立てたらまた落ち着いて「歌」に着地する。緩急をつけてここに凝縮されている感情はどうだ。何度も読んで読み飽きることがない。