Diablo4 幸運の一撃のわかりにくさ

「幸運の一撃」にメカニクスとして特別な事はない。「幸運の一撃」が発生した時に確率Aで効果Xが生じるという、いわゆるprocなのだが…

この「幸運の一撃」をわかりにくくしていると思うのは、まず、「幸運の一撃」発生確率(Lucky Hit Chance, LHC)単独では何の意味ももたないという点。(効果Xが生じる確率はLHC x A)

つまり、「幸運の一撃」が発生しただけでは何も恩恵はなく、2回の抽選を通って初めて幸運な一撃にメリットが生じる。

しかし、何の良いこともない「幸運の一撃」が存在するということは直感に反する。

というか、特別な効果が発生しないのだから計算上存在しているだけなのだが、だとしたらわざわざ目立つように表示しているLHC(ラッキーなヒットが発生するチャンス)とは何ぞや?何がどうラッキーなの??ということになる。

普通に素朴に素直に考えたら、確率LHCで何らかのメリットが生じると考えるものだが、そこを裏切ってわかりにくくしている。(cf. オーバーパワー(水色)、クリティカルヒット(黄色))

次に良くないのは、効果X発生確率(LHCxA)をゲーム内で直接見ることができないという点。(LHCとAは見えるのでもちろん計算はできる)

その結果、実際に効果X発生確率LHCxAを計算してみると、LHCとAだけを見てなんとなくイメージしていたよりも意外と低かった、ということが生じる。そのため、「幸運の一撃」の効果は過大評価しがちになる。

もう一つは効果Xの説明で、例えば「幸運の一撃:最大A%の確率で9,876の物理ダメージを与える」の、この「最大」(up to)の意味がとりにくいという点。

これはLHCが100%のときに効果Xの発生する確率がAだ、LHCが50%なら0.5xAだということを言っているらしいのだが…

メカニクスとしてはLHCは100%よりも高い数値を取ることがあり、たとえばLHCが200%なら効果Xは2Aの確率で発生する。

つまり、全然「最大」ではないし、日本語としてここに「最大」という文言を入れる理由が分からない。誤解や混乱の原因になっているだけではないかと思う。