ある地域密着型施設施設長だった私の懺悔
怒り狂う土人。龍一が休みと知り事務局長にいいました。
『この日は彼に引導を渡す予定だったのに何を勝手に龍一を福岡にやらせたのか?アンタたちあえよ。アンタが働けって言って入れたんでしょうよ。違いますか』
返事は
『私は忙しいんだから。アンタが管理者なんだからいいようにしなさい。面倒くさい』
でした。これが社会福祉に関わる人の言う言葉でしょうか。呆れてしまいます。結局殺しかねない勢いの土人と向かい合う羽目になります。
『オマエイッタイオレガナニシタトイウノ!殺スゾ』
実はコイツが夜勤中に抜け出してコンビニのWi-Fiで携帯ゲームダウンロードしていた時警察から事情聴取受けていたことや利用者からお金をくすねていたことなどを突きつけたところ観念したのか今日辞めると言ってきました。
肩の荷が降りたのはこのことです。
しかし気分いいもんじゃないです。人にやめろというのは。
この日は会社の開業記念日で昼食はご馳走が出てきました。しかしながら土人に引導渡してワイワイとご飯を食べる気にはなりませんでした。
夢子ちゃんが『ご飯食べて』とお膳を押し付けてきますが、『いらないって!』というと夢子ちゃんは泣きながら大好きな利用者の部屋に閉じこもって手首を切り出したのです。
夢子ちゃんの奇行よりも明日以降のシフトをどうしよう。それしか頭にありませんでした
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