アリスは2度死ぬ　8

　一斉に人形達が動きだし、霊夢と妖夢も戦闘を始める。降り掛かる剣や斧を霊夢は大幣で、妖夢は右手で楼観剣・左手に白楼剣を持って交戦する。霊力を纏った大幣は斬られるどころか相手の刃を欠き、楼観剣と白楼剣もそれぞれ交互に人形を切り裂いていく。
　「へえ、流石。でもね、これはまだデモンストレーションなのよ」
　「根拠の無い強がりなら効かないわよ」
　「いえ、あるわ。もうそろそろよ」
　アリスの家の方から大きな塊がやってくる。約6mほどの鉄の塊が10個やってくる。
　人型で、二足歩行だったりホバーだったり、サブマシンガンだったりガトリングガンだったりショットガンだったりスナイパーライフルだったりと割とバリエーション豊富だ。なお、霊夢は何なのかが分かったらしく、ちょっとボーゼンとした。
　「なんでガンダムとかマジンガーとかACとかメダロットがあるのに、依りにもよってブラストランナーなのよ！」
　「知っているのか、霊夢！？」
　「セガのロボゲーよ！ あそこには時々仕事に行くから何度か見たことあるの！ あと、家ボダに東方キャラはよ！」
　「で、強いの？」
　「強い。けど物理が通らない相手じゃない。問題はあの弾幕よ。実弾から爆発物から圧縮されたニュードやらがひっきりなしに飛んでくるわよ。しかも、私達と同じ大きさの弾丸がね。という訳で…」
　「訳で？」
　「一時的に撤退！」