家族になろうよ 3
第一作でもチラッと書いたが(まだだったら是非読んでね)、咲夜は特殊な鎖と猿ぐつわによって拘束されていた。それは股間の影響によってレミリアとの性行為を達成させ、その反動で性のタガが外れたからである。事を成した後も暴走は続き、今尚悶ている。誰もが使い物にはならないと考える中、レミリアは違った。
「咲夜」
レミィが部屋に入るや否や、彼女の興奮は限界を遥かに超えて振り切れた。しかしそこはパチュリー印の魔法を絡めた鎖のお陰で千切れない。
「おぼーさま!」
「まずはそれを外しましょうか。まともに話せやしないわ」
猿ぐつわを取ると、興奮はまだまだ高まる。顔は真っ赤を通り越して真紅にも見える。
「お嬢様!」
「そうよ、あなたのお嬢様よ」
「お嬢様! お嬢様! お嬢様!」
「はいはいわかったから。いい咲夜、今霊夢達が大変なの。これから彼女達を助けに行くのだけどそこにはあなたの力が必要になる。だから…」
「お嬢様! お嬢様! お嬢様!!!」
秒ごとに彼女の興奮は天井知らずに高まっていき、暴れるせいで鎖で施錠された手首からは出血するわ、鼻血は出すわと血まみれだ。
「…仕方ないわね」
五月蝿い口を塞ぐには口しかない。レミィは咲夜の口を己の口で塞ぐ。ただただ唇を合わせるだけの簡単なキス。時間にしてもたった5秒のキスだが効果は火を見るよりも明らかで、真紅だった顔色が肌色に戻る。
「落ち着いた?」
「…はい、なんとか」
ようやく言葉を取り戻した咲夜を久しぶりに見る。二人でヤってた時から既に言葉を失っていたので彼女の「お嬢様」以外を聞いたのは久しぶりだ。
「普通逆だと思うんだけど、まあいいわ。今は話してる時間も惜しい。あなたの力が必要なの。貸してもらえるかしら?」
「分かりました」
その返答と同時に鎖が彼女から自然に外れた。彼女が落ち着けば自動的に外れるようになっていたのだ。
こうして紅魔組は博麗神社に馳せ参じたのだった。
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