東方Project二次創作 家族になろうよ 7

 「現実はいつも厳しいわね」

 「何言ってんだよ」

 「うわっ!? 魔理沙!」

 空から声とともに魔理沙が箒に乗って降りてきた。

 「突然出てこないでよ」

 「何が突然だ。お茶しようって時間まで指定してきたのはお前じゃないか」

 「あ」

 人里での咲夜の一件で完全に魔理沙との約束を忘れていた。魔理沙の手には少し冷めてしまったアップルパイが載っている。

 「せっかくおやつまで作ってきたのに」

 「ご、ごめんなさい。今から準備を…」

 「それはまた日を改めようぜ。それより咲夜のことだ。なんで他の方法を教えてやらなかったんだ? 特に吸血鬼になる方法をだ」

 「聞いてたの」

 「私がここに着いたのがちょうどお前らがこの家に入る直前だったからな。咲夜本人もえらい剣幕してたから盗み聞きのが良いかなと思ってさ」

 「完全に泥棒の思考回路ね」

 「だから泥棒じゃねえ! 一生借りてるだけだ!」

 「いや、何も変わらないでしょ」

 「だーもう! その話はまた! とにかく、なんで吸血鬼の件に関して教えなかったんだ!」

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