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ダイスの形、皆さんご存知ですか?

はじめに

 こんにちは、インコマンです。今回は軽めの記事です。

 突然ですが、皆さんにクイズです。

Q.ダイスの形を表す図形として、正しいものを1つ選べ。
 1.□
 2.〇
 3.◇

 ……ちょっと待ってください、これは不親切すぎますね。ひっかけ問題も良いところです。出題し直させてください。

Q.ダイスの判定がある領域を表す図形として、正しいものを1つ選べ。
 1.□
 2.〇
 3.◇

 これでいいです。今回の出題はつまり、ダイスを動かすために普段何気なく行うタップが、どの領域で判定を受け付けてもらえているかの理解度を問うものでした。

 ところで皆さん、これの答え分かりますか? ちなみに私は、ランダムダイスをプレイし始めてからずっと1.□が正解だと思ってました。ダイスのビジュアルが□なんだから、当然判定がある領域も□だよね……?

じゃあ検証しようぜ!

画像1

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 ……お分かりいただけただろうか?

 中央のダイスに注目していただきたい。1枚目の画像では、ダイスの中央くらいを狙って、左から右にタッピングを行っています。そうすると、フレームの内側に引っかかるくらいでダイスの判定に拾ってもらえていることが分かると思います。

 2枚目の画像では、1枚目より高い位置で、やはり左から右にタッピングを行っています。ところが、フレームの内側で判定が無く、やや越えたところでようやく判定に拾ってもらっていることが分かると思います。

 これがどういうことかというと、ダイスのビジュアル(□の形)がそのまま判定になっているのではないということです。わぁ……。

領域を調べよう

 次に行うべきは、じゃあ具体的にダイスがどのような判定を持っているかの詳細の検証です。

 方法としては、ダイスの周囲から中央に向けてタッピングを行い、初めて判定に拾ってもらった地点をマーキング、そのマーキングの集合から判定の領域を推測するという方法を取りました。

画像3

 やや見辛いですが、判定があったところをドットでマーキングし、その集合から全体の領域を推測し、半透明の円で囲いました。

 つまり、ダイスの判定は円形なんですね。というわけで、冒頭のクイズの答えは2.〇が正解でした。

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 空の盤面に15個の判定円を並べてみました。ダイスの判定は、このようになっているんですね。

 この判定は、ダイスを持ち上げるときはもちろん、合成するときやコピーするとき、入れ替えるときも同じ領域に判定があります。

 また特筆すべき点としては、判定の円の中央はダイスの中央よりやや右下に寄っているということです。ダイスの操作で誤操作や反応の悪さを感じてた方は、このことを意識して操作するとより効率よくダイス操作できるかもしれません。

考察

 余談です。今回、ダイスの判定の領域は円形であること、その円形の領域はダイスの中央よりやや右下に寄っていることが検証によって明らかにされました。

 私はこのことに意味があると思っていて、当たり前のことなんですけど右利きの人が左利きの人より多く、スマホを逆さまに持ってゲームを遊ぶ人はスマホを正位置に持ってゲームを遊ぶ人より少ないと思います。

 つまり、ランダムダイスをプレイする際、ダイス操作を行う指は右下から伸びていることが多いと想定されるわけです。右下から指を伸ばして操作しようと思った際に操作がしやすいよう、判定の円は右下に寄っているのではないかと考えました。

 これはランダムダイスに限った話ではないと思うのですが、こういったユーザビリティが沢山積み重ねられて、ゲームが作られているんだなあとしみじみ感じました。

 ありがとう111%……。君のことは忘れないよ……。

経緯

 今回このような検証を行った経緯を置いておこうと思います。

 最近PC上で動くAndroidのエミュレーターでランダムダイスをプレイする機会があったのですが、エミュ上ではスマホのタップとは異なって、マウスカーソルが可視化されてるんですよね。そうすると、ダイスのビジュアルの上をクリックしてるのに反応しないときがあるし、それはダイスの□の隅でより顕著であると感じていました。

 というわけで、ダイスが反応する点をマーキングしていけばダイスの判定を炙り出せるなあと考えたのが発端でした。

 このように、素朴な気付きから色々な検証への道は広がっています。皆さんも検証の沼に沈みませんか?

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