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「印鑑」は海外でも使われているの?

<目次>
1.印鑑はどのように誕生したのか?
2.外国で日本の様に印鑑を使う国はある?
3.印鑑は日本でどのように使われ始めた?
4.印鑑を捺す文化は海外にもある

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日本では日常の様々な手続きにおいて必要になる「印鑑」ですが、海外ではどうなのか?気になるところですよね。

この記事では署名(サイン)が主流となっている海外でも印鑑は使われているのかなどについて、ご紹介しています。


1.印鑑はどのように誕生したのか?


古代メソポタミアが印鑑の起源と言われており、当時の印鑑は「円筒印章」というものでした。

現代とは異なり当時この円筒形の印鑑は外周部分に絵や文字を刻んで、粘土板の上にそれを転がして捺印するという使い方でした。

この印章を持ち使用できたのは、その時代の有力者と言われています。


当時は現代の様に自分の意志表示をするような用途ではなく、壺などに貼り付けた粘土に捺しておくことで「所有者」を示す役割があったのではないかと言われています。

所有者・責任者を明らかにするために、粘土に押して封印したものを「封泥」と言い、倉庫などのドアにも施されていたという説もあります。

こういったことから印鑑は紀元前6000年頃から所有者、責任者を示す役割を持っていたのではないかと言われています。

印鑑はそこから中国や日本、ヨーロッパ各地など世界的に広がっていきました。


2.外国で日本の様に印鑑を使う国はある?


そんな起源を持つ印鑑ですが、現在でも使用されている国はどこなのか?

例えば日本の場合は印鑑を登録し、本人の証として印鑑を使用しますが、こういった形で制度が存在しているのは以下の地域のみになります。

・日本
・中国
・韓国
・台湾

中国に関しては個人の場合は署名によるサインが一般的となり、印鑑制度を適用しているのは公印(法人印)の場合のみとなります。

他にも台湾のように、印鑑制度と手書きの電子サインが共存しているような地域もあります。

世界的に見ると日本の様に社会システムとしての印鑑制度を適用している地域は非常に少ないですが、記念品など他の使い方では様々なところで印鑑の存在が残っています。


ヨーロッパなどでもやはり日本のような印鑑制度はありませんが、封蝋(ふうろう)やスタンプとしての文化は今現在も残り続けています。

「封蝋」とは、封筒など封緘する(封を閉じる)部分に熱で溶かしたワックスを垂らし、その上から金属型のスタンプを押して封をするものです。

これは日本的な印鑑の使い方よりも、最初にご紹介した粘土に捺印していた印鑑の起源に少し使い方が似ていますね。

封蝋印は別名「シーリングスタンプ」とも言われ、手紙・文書の封緘、お酒の封などに現在も使用されています。


3.印鑑は日本でどのように使われ始めた?


ところで、日本で印鑑が使われるようになったのはいつからでしょうか?…


-------------------- ここまで --------------------

続きはこちらのページより、お読みいただけます。

匠印章辞典|「海外で印鑑は使われているの?」
https://www.inkan-takumi.com/dict/kaigai.html


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