鹿を捌く 前編

先週末、山梨県北杜市にお邪魔してきました。
初日は知人の田植えお手伝い、2日目は自然農園ビヨンドさんでバンブータワー作り、3日目はそのままビヨンドでボランティアという流れだったのですが…

突然の予定変更「今日は鹿をとりに行きます!」

ビヨンドの室田さんは、ボランティアの作業は当日に決める方です。当日の天候や状況など見ないと予定を立てても意味がないからという至極ごもっともな理由です。その日の朝は、お天気も良いし、昨日のバンブータワーの続きをやって翌週末にタワーが完成できるように2階部分の土台作りをしようかと話してたところ、室田さんの携帯が鳴りました。

話し終わった室田さん、「はーい、予定変更!今日はシカをとりに行きます!」

ん?シカ?
って、鹿!?やったーーーーーー!!!

実は、私、鹿とか羊とか、そのお肉らしい味がする獣肉が大好きなのです。鹿肉は都内のレストランでも最近よく見かけるようになりましたよね。私にとっては、三重県熊野市の民泊あかくらで頂いた、ご主人が仕留めた鹿のハンバーグや冷しゃぶサラダの素敵なイメージがあるもので、いつか狩猟現場か解体作業を体験させていただきたいな~と思っていたところでした。まさか、あちらからチャンスがやってくるとは!
八ヶ岳の神さま(?)、プレゼントありがとう~♪

で、引き取ってきた鹿さんがこちら。メスですね。

朝のお電話は前日のバンブータワー作りの参加者の方からで、この日の早朝くらいに亡くなったばかりの鹿さんだそうです。

堂々とした室田さんの表情に「あ~、きっと室田さんみたいな人は、獣を捌くとか日常茶飯事なんだな。」と思ってたら、よくよく聞くと室田さんも捌くのは初めてだとか。
「前に1回見たことあるし、動画とか見ながらやればなんとかなるっしょ!ってか、やってみないと何に困るかもわからないし。」
そりゃそうだ。そして、情報共有社会のありがたみを実感します。マジで。

まず、吊るす。でも、重~い!

ブログとか動画とかで必ず出てくる注意ポイントが、できる限り早く血を抜くこと。というわけで、首を切ってみましたが、切った瞬間にドバっと血が出てきたりはしないんですね。寝かせてたら、少したらたら落ちて終了、くらい。というわけで、後ろ足から吊るしてみることになりました。専用のつり上げ器具等は別に無いので、裏の林から竹を切り出してきて、三本を組んでこんな形に。スタッフの佐藤さんが紐で竹をくくっていきます。

そして、鹿の後ろ足を縛って、滑車をかませて引っ張り上げるも重ーーーい!!(すみません…私は男性陣が持ち上げるのを見てただけですw)50~60kgくらいなのかな。鹿の膝(?)から下は脚がすごく細く、華奢なイメージさえありますが、胴はちゃんと重いのですね... なるほど、害獣駆除の人手が足りないのは捌く時のこういう苦労があるからなのかもしれません。納得の大変さです。

頭は地面に着くけれど傾斜で血が落ちていくくらいにまで吊り上げたところで、正午を回ったので、ここでいったんお昼休憩にしました。

後編へ続く

2018年6月6日

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