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Mr.Children「君が好き」MVの咀嚼

私はこれを観る度に必ず涙します。
何故か?を考察してみます。

この素晴らしき作品、数多の解釈が御座います、多くは
「不倫関係を唄ったものだ。」
異議!違うかもしれないよ。


或る学校の先生は「もしも」を考えたらキリがないと言いました。
でもね、「もしも」つまり、物理学から始まるから、
「せかい」ができていくのかもしれませんね。

Mr.Children「君が好き」
「もしも」で始まる歌詞。

ふたり は互いに絶対に移し合ってはならないウイルスを、生まれながらに持ってしまった人間。
ふたり が物理的に近づこうものならば、最悪どちらも命を落とす危険性が。

我々大人は、奇怪なウイルスを持つ ふたり の生命を守り続けたい、
そして未来の我々のために ふたり を別々の場所に閉じ込める。
隔離、検査、監視、観察、実験、、
我々は、凡ゆる手を尽くして、このウイルスの謎を解明しようと努めた。

そしてそれを、ふたり への「愛」だと信じて止まなかった。


人工的に眠ってはいるものの、時と共に身体が成長して行く。
ふたり はもはや、「愛」しか持っていない。

永い眠りから覚めた ふたり が初めて目にするのは、「互い」。
その感情はまるで、赤子がこの世に生まれ、初めて母親を感じ、なんの疑いもなくその存在に身を委ねるという愛と酷似してるのではないか。

「互い」を知ってしまった ふたり は
言わずもがな、触れ合いたいと願う。

貴方に、触りたい。

黒子は「もう、正義は沈黙してくれ…」と、医者らを眠らせ、ふたり の願いを叶えた。

結果、ふたり がどうなったかは考えたくない。


果たして、黒子は悪か?医者らは善か?という議論が繰り広げられることでしょう。
白黒つけても、そこには何も残りません。

ただ、如何なる正義も介入出来ない真実は、
ふたり が触れ合えたその刹那が、何の濁りもない、
どこまでも純粋な「愛」だったということでしょう。


現実にも、同じことが。
私は心から平和でありたいと思っています。

誰にも悲しい思いをして欲しくない、
誰にも死んで欲しくない。

COVID19はもはや、宗教のようなモノやと思っています。
みんな、同じ。平和を祈ってる。
ただ、それを願うプロセスが違うだけです。

私が決めていることは、
このMVのようなこと、
つまり大切な人が社会から隔離され、
もしかするともう二度と会えないかもしれない
そんなことが起こったら、
それを邪魔するすべてを蹴って、
大切な人をただ、抱きしめに行くことです。

ナイチンゲールのように、激しく!

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