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あっ!ヤバい時ほど正しく!速く!「リスクコミュニケーション」(安全管理)

こんばんは。総合技術監理キーワード集2020からランダムにキーワードをあげ、用語の解説をしていきます。

キーワード第2回目の本日は、安全管理から「リスクコミュニケーション」を取り上げます。

個人的な見解ですが、リスクコミュニケーションとは、「大火事になる前に、ボヤを発見して、みんなに声掛けして、火を消そう。」ということかと考えます。今日、北海道では、北海道知事と札幌市長より都市封鎖相当の強い危機感のある言葉が報道され、北海道民や札幌市民へ「札幌市民の皆さんは、とにかく家にいる!!北海道民の皆さんは、札幌へ行かない!!道内外の皆さんは、都道府県間の行き来はしない!!」との「ゴールデンウィーク」緊急メッセージが報道されました。このことは、法的拘束力はなく、まさにリスクコミュニケーションによる手段の一つであり、みんなで罹患を防ごうという被害の回避・低減を目的とした情報交換にあたると考えます。では、以下に、一般的な用語の意義を記載します。

リスクコミュニケーションは、リスクの性質、大きさ、その制御に関して利害関係のある者同志が情報を交換することをいいます。

リスクコミュニケーションの目的は以下の通りです。

①リスク発見、特定のための情報収集。

②関係者相互の誤解あるいは理解不足による顕在化防止。

③関係者に及ぼす可能性のある被害の回避・低減。

リスクコミュニケーションにおける必要事項は、下記のとおりです。

①目的・目標の明確化

②手段の決定・代替手段の検討

③対象者の明確化

④過程・経緯、対応者とのコミュニケーション、内容・結果の記録と保存

リスクコミュニケーションにおいて影響を考える要因は下記のとおりです。

①送り手の要因~信頼性:政府、大学等の専門家等

②受け手の要因~バイアス、思い込み、無知等

③メッセージの要因~伝達内容:分かりやすさ、理解しやすさ等

④媒体の要因~伝達手段:マスメディア、インターネット等

(文責 小川晴彦)

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