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限りなく「完全」

美しい青空や、美しい氷塊を見て、「透き通った」と表現することがある。

透き通った青空、透き通った氷...

それらは、完全に透き通っているわけではない。

100%の透明というものは、この世に存在するのだろうか。

空気だって、透明じゃない。

細かく見れば、小さな不純物が浮いていたりする。

このように、「完全」なものはこの世に存在しないと思う。

何ものも、完全な形で存在することを認識することは不可能だ。

完全というのは実に曖昧な言葉で、特に自然界ではなおさらである。

数値で表して評価できるものは人間が設ける絶対的な尺度に基づくから、完全と言えるかもしれない。

だが、世の中に「絶対」はほとんど存在しない。

絶対的な自然、絶対的な人間、絶対的な存在...

常に変化し、一定じゃない。

限りなく「それ」に近くても、決して「それ」になることはないだろう。


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