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タイピングを始める前から or 始めてすぐに絶望しているあなたへ ー タッチタイピング入門一歩前

おはようございます。

昨夜、次男坊が通う小学校からタブレットが支給されるらしいという話をきいて、ママがタイピングアプリをさせてみたら思いのほか楽しかったようで、子ども達が競いあうようにタイピングの練習をするようになりました。

三日坊主でなければ良いのですが…。

さて、このタイピング。ここではとくに「タッチタイピング」に注目します。

古くはブラインドタッチとも呼ばれ、キーボードを見ずに、話すように文章を入力する技能を身につけるというのは、子ども達の場合は当たって砕けろで構わないのですが、成人になるとなかなかそうはいかない方もいます。

それは、絶対無理・難しいという先入観があったり、何度か挑戦してきたけれどダメだったという現実があったりするからです。

ここでは、私がこれまで生徒さんに伝えてきた、タッチタイピングの練習を始めるその「一歩前に」知っておくと良いこと、しかも、あまり一般のタイピング学習テキストやアプリが教えないことをこっそりお伝えします。

子どもらは聞いてくれないので。。。

ちなみに、子ども達がやっていたタイピングアプリは、ひらがなもよくわからない5歳児でも、これから押すキーが画面上で光って見えるので、なんとか最後までできるのです。そうすると所用時間はともかく、ミスタッチの数や打鍵の平均スピードと共に総合点数がでるので、それで競えるのです。
子供は競争したがるというのがバク転する幼稚園児で有名な(無論それだけではないですが)横峯式子育てでありましたが、まさにそれです。
そのアプリの点数で、次男坊が177点で、長男が700点、そして私が1700点で、おお、となったのですが、ママは3800点くらいで、子どもらは始めたばかりのRPGでいきなりラスボスに会ったくらい戦慄していました。

対象者

タイトルにあるとおり、タッチタイピングを初めて挑戦しようと思っているけど少し不安な方、又はやってはみたけど挫折した方向けです。

タッチタイピングの練習前に知っておくこと

さて、本題です。今回はこの3つのことについて知りましょう!

1.キーボードのキーは「全部」覚えません!
2.そもそもキーを「タッチ」できますか!?
3.家(ホーム)から絶対出ないのでなく、必ず家へ帰ればいい!

当然知るだけ、見るだけではタッチタイピングが出来るようにはならないと、どんなタイピングのテキストにも書いてあると思います。

でも、知ってないとせっかくの努力が水の泡、つまり努力の方向が間違えてしまうことがあるのでこれらはとても重要です。

では、それぞれ掘り下げていきましょう。

1.キーボードのキーは「全部」覚えません!

いざ、タイピングを覚えようとすると、まずキーボードのキーの数に驚愕します。だいたい一般的なキーボードはおよそ100個のキーがあります。

100個のものが、どこに何があるかなんて、自分の部屋の自分のものでも探し物をするくらいなのに到底覚え切れるものではない、となるのは当然です。

でも、これについては少しだけハードルを下げることができます。見出しにありますが、キーを全部覚える必要はないのです!

ただ、以降の解説はちょっと意味がわからないと言われそうです。実際、これまで説明してきて、あーそうか!と納得される方もいらっしゃいますがキョトンとされる方も多いのです。

だからこそ肝心な事を知る事ができず、一部の方は大変な気苦労をしているのだと思います。

では、細かな解説の前に、まずはこの100個のキーのうち実際に覚えるキーを確認しましょう。

a-z
.,(ピリオドとカンマ。日本語なら句読点)
-(ハイフン。日本語なら長音ー)
ENTER
SPACE
英数(日本語入力切り替え、Macなら+かな変換)

以上、一般的にはローマ字入力で32個ですね。

およそ三分の一に減りました。

これだけ覚えれば良いのです。

100個覚えるよりはいくらかマシになったのではないでしょうか?


なぜか?

タッチタイピングの目的に目を向けましょう。

タッチタイピングの目的というのは「話すように文章を入力」するという事です。

どうしても、そのスタイルも練習も、「キーボードを見ないで」というところに注目しがちですが、タッチタイピングにおいて「キーボードを見ない」というのはあくまでひとつの結果です。

目的が果たせるなら、話すように流暢に入力できるなら、別にキーボードを見たって誰も文句は言いません。

タイピングの試験ではないのですからカンニングにはなりません。入力された内容と入力の速さが実務上の課題なのですから。


さて、その内容。ここでいう「話すよう」に入力する文章というのは通常は「お話し」の事です。

あなたが話したいこと、または話すように要請された「お話し」を口からではなく指先からパソコンへ入力できれば良いのです。

キーボードを使って入力する実際の情報としては、他にも、Excelへのデータ(数値などの羅列)や、パソコンへの指示(エンターキーで決定とか、コントロールキーとcのキーを押してコピーとか、プログラムとか)などがあります。

でもタッチタイピングで入力するのは「お話し」です。

つまり、自分の思いが詰まった日記や作文、論文、記事、連絡すべき事、小説、誰かの話したことや文章の記録や書き写しです。

今書いているnoteだってその対象です。

そのためのタイピングですから当然使うキーは限られてくるわけです。

結果、ローマ字入力なら先に上げたキーだけ覚えれば良いということになります。

数値は?

上段のさらに上段にあって冗談じゃありませんよね。

あ、いや、数値なら別に「いち」とか「さん」などの入力でもデータ入力でなければそれで事足ります。

特殊な記号も「読み」を入れればたいていは候補に出てきてくれます。

タイピングの練習の時はまずはこれらのキーに絞ってトライすれば良いと知って安心しましょう。


2.キーを「タッチ」できますか?

え?ただ押すだけでしょ?

という声が聞こえますが、ただ押すだけが普通は出来ないのです。

どうできないのか?ただ押す事ができないとこういう事になります、

・押し続けてしまう→文字が連続して入ってしまう
・別のキーを押す、又は隣のキーまで押してしまう
・次のキーを押すまで迷い、時間がかかる

なんて問題が発生します。

実は、このキーボードのキーを「押す」時点で大きな壁があるのです。

左手小指で a

まったくタイピングが初めてで、ホームポジションであればたしかに小指がaキーの上にありますが、そこから正確に小指で押せますか?

s は薬指です。

多分無理です。他の指も動きます。

他の指が動いたっていいのですよ。押せれば。

でも、そのようなコントロールは普通最初はできないわけです。

本来は、この指の動かせなさに注目し、その段階に遡って練習をはじめなければならないのです。


その昔、コンピュータを持つというのは、それなりの人しか持てない、というより普通の人は興味すら持てなかったわけですから、特別な事でした。

それなりの人というのは大学や研究所の学者さんとか町に一人か二人いるアガサ博士やドックみたいな発明家や変わったおじさんなどでした。

つまり大抵は教養のある人です。

教養というのは具体的にいうと、ここでは楽器を習うということです。

だいたいピアノやバイオリン、チェロやフルート、クラシックギターといったところでしょうか。

それらを習わし身につけさせることがその人たちが育った環境では、一つの教養の証だったわけです。

それが、タッチタイプとどう関係があるのか?

そうです。指です。

楽器を操作するように指が動くかです。

思い通りに、繊細に。

それぞれの指が自由に。

それまで楽器を学校で縦笛か笛かカスタネットかトライアングルくらいしかやってこなかった人にとっては、指を思い通りに動かすのは困難です。

もちろん楽器以外でも指が訓練されていれば大丈夫です。

書道、絵描、裁縫…。

いや、もはやこれらも教養になってしまいました。

学校で少しやったくらいでは教養は身につきません。

日々の積み重ねです。

教養がないから諦めるとか言わないでください。

出来ない事が分かればできるようにする事ができます。

漠然と「タイピングができない」と思っていた頃より「指が思うように動かない」と知った今、指を思い通りに動かすためにストレッチなどに注目し努力する事ができます。


3.家(ホーム)から絶対出ないのでなく、必ず家へ帰ればよい

FとJのキーに人差し指を置く「ホームポジション」をしっかりと身につけようとするときに、先に上げた32のキーのうち、問題になるキーが一つあります。

そうです、ハイフン=長音のキーです。

これは数字とおなじく上段のさらに遠く上段の冗談じゃないポジションにあります。

中には謝って到達しやすい右手薬指で押す方もいます。届くならそれで構わないのですが。

また、手の小さい方はaやenter keyだってきついポジションかもしれません。

なぜキツイのか?

ホームポジションから届かないから?

ここに、目的に照らすと間違いとは言い切れないのですが、誤解があります。

ホームポジションは絶対にそこから動いてはいけないポジションではなく、そこに絶対帰ってくるポジションなのです。ホーム🏠ですから。

前者の誤解は、常に人差し指をFやJのキーに置いて置かなければならない、あるいは置いておきたいという動作になります。

本来はホームなのですから、ホームに帰って来ればどこへ行っても構わないのです。

いや、離れると帰って来れないよ!という声もありそうですが、そこは練習でなんとかなります。

また楽器の話に戻りますが、ピアノやバイオリン、チェロなどの演奏では手や指が大きく跳躍するとこがザラにあります。

それでも訓練によって正確にジャンプする事ができます。

それは教養でしか成すことはできないのでしょうか?

そんなことはありません。

私たちは自分の見えない背中の痒いところを正確にカク事ができます。届かない場所は孫の手が必要ですが。

どんなに離れても必ずホームに帰ること。それを身につければ、冗談じゃない上段のさらに上の数値や各種記号などもタッチタイプすることができるようになります。

プログラマーに憧れる方は必須ですね。

まとめ

以上、総じて上手くいかない方はやはりタイピングを視覚に頼り過ぎているのではないかと考えます。

沢山のキーをみて慄いてしまったり、キーが見えてないと不安だったり。間違えると間違えたキーを探してしまったり。

それで、キーボードをずっとみていると、肝心の入力した結果が見えず誤入力のまま突き進み、修正が大変になってしまうという。

本来頼るべきは視覚ではなく自分の指の動きや感覚なのです。

ですから初めは目を閉じて練習することをお勧めします。

頭の中にキーボードをイメージして、ゆっくり指を動かしてそれぞれのキーを押して行くのです。

指が思うように動かなければ、指のストレッチも忘れずに頑張ってください。


まだまだ、タイピングについては伝えたい事がありますが、こればっかりは個人の問題が多かったりするので、実際に教室などで習った方が近道かもしれませんね。

ではまた。

令和3年6月9日 ロックの日に

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