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最新鋭戦車T-14アルマータVsM1エイブラムス

今後の戦闘でウクライナ戦争もいよいよ戦車が決め手になって
来ています。英国が供与するチャレンジャー2、そしてドイツが
開発してNATO諸国に配備しているレオパルド2など各国の主力
戦車が戦闘にかり出される展開になってきました。

その中で、ひときわ異彩を放つのが米国が供与するM1エイブラムス
でしょう。エイブラムスの開発自体は、1970年代に米陸軍のために
開発されかなり古いのですが、それ以降35年以上にわたって活躍し
続けています。

これまでに何度も改良されており、1500馬力のタービンエンジンと
120ミリの主砲のほかにも、重武装の敵勢力にも致命的打撃を与えら
れる特殊装甲を備えています。

そして、最新のM1A2エイブラムスはさらに近代化されたバージョンで、
車長用の全周視察装置と砲手用のコンピュータを備えています。
その火力とスピードと優れた装甲から、エイブラムスは「戦場の
モンスター」と呼ばれるほどの圧倒的な戦車です。

ただし、最大の弱点があります。ジェット燃料が必要で1km走るのに
約4リットルの燃料が必要です。自動車の燃費表記になら250m/Lとなり
燃費が最悪です。湾岸戦争では、M1は1日3回の給油が必要だったことで
作戦上、兵站の問題がついて回ります。

いっぽう、ロシアが誇るT-14アルマータは、かつて英陸軍幹部から
「10年に1度の最も革命的な戦車」というお墨付きをもらったことの
ある最新鋭設計の戦車です。

2015年に首都モスクワで行われた軍事パレードで初公開されました。
2019年に試運転がはじまり、2021年に試験的な操縦が開始されている
ようです。アルマータはまさしく、ここ半世紀における戦車設計で
最も革命的な一歩を踏み出したことを示しています。

具体的には、T-14に搭載された、遠隔操作が可能な最新式の無人砲塔
の設計がすごい。この砲塔は、125mmの滑腔砲を搭載することができ、
高度に自動化されているほか、高性能の対戦車ロケットから車体を防御
できる装甲が使われています。

さらに兵器を操作する砲手は砲塔内ではなく、車体内の装甲が施された
カプセル内で守られて’いるのです。完全に自動化かつデジタル化された
無人砲塔が、主力戦車に組み込まれたのは初めてのことです。

しかし、実戦配備という面ではまだまだ信頼性に欠ける面があるという
ことで、英国防省の最新情報によれば、運用可能とみなされる範囲の基準を
満たしている可能性は低いと分析しています。

そのため現在のロシア軍の主力戦車は、T-90なのです。T90はT72の後継
モデルとして1992年に生産が始まり、同年ロシア政府に正式採用された
戦車。ロシアは400両保有しています。そのうち1割弱がこの戦争で失われ
ました。

実際の戦闘ではM1エイブラムスVsT-90の戦いになります。当然、英国の
チャレンジャー2、ドイツのレオパルド2もT-90に対戦します。

勝敗はいかなるものでしょう?



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