見出し画像

中国の古典、戦国策から学ぶビジネスの真髄!

今、中国の戦国時代、戦国の七雄が割拠していた時代の戦国策を
読んでいますが、説客たちが繰り出す権謀術数にほんとうに
驚かされます。

この時代、説客として君子に仕える食客たちは3千人を超えたと
言われています。つまり、平時には何も役に立たない居候を
3千人もただ飯を食わせて養っていたのです。

しかし、一朝ことが起れば、つまり有事の際はその言論一つで
君子の急を救うために助言や提言を行い、また、敵国に赴いて
舌鋒鋭く外交の手段で相手を屈服させることができる寵児として
もてはやされる者たちです。

いっぽう、その言質をとられて命を落としてしまう危険もあり
ました。戦争は武力だけでなく、このような説客、舌先三寸で
敵の機先を制する舌鋒が流行った時代でした。

たとえば、
「国亡ぶるは、賢人なきに非ず。用うる能わざればなり」という
言葉があります。現代に置き換えてみますと国も企業も、有能な
人材がいないわけではない。彼らを有効に用いなかったり、
その意見を取り上げないところに衰退の種があったといことに
なりるということ。

実際に私自身、大学を卒業して9年弱、サラリーマンとして
旅行業界で仕事をしていたときにつくづく感じました。同時期に
一緒に働いていた当時の取締役総務部長も「この会社には優秀な
人材がいるのに、それをうまく使うことができない上司が問題だ!」
と図らずもおっしゃっておりました。

その方も晩年は、取締役を解任されて閑職に追いやられて自ら
退職していきました。ことほど左様にその旅行会社からは優秀な
人材がどんどんやめていったのは損失でしかありません。

私が在籍していた当時、会社設立20周年記念で絶頂期にありましたが、
その後衰退し、とうとう会社消滅の憂き目を見ることになって
しまいました。

いま、戦国策を読んで上記の言葉を改めて身にしみて実感して
います。どんな優秀な人材であろうとそれをうまく使いこなせな
せなければ、その所属する会社も凋落してしまうという事実は
非常に重いものがあります。

人材が流失してしまう原因は、社員やその家族を大事にすること。
何より働いていて楽しい職場であることが重要です。管理をきつく
することでギスギスした職場には早晩、嫌気がさしてくるものです。

いずれにしても優秀な人材が力を発揮するように上司はその才能、
能力を伸ばしてあげることができなければ消滅してしまうという
最悪の結果を招くということを肝に銘じなければいけません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?